地域にもよりますが、厳しい暑さが続いています。気象庁は2026年から、気温が40度以上になった日を「酷暑日」と呼ぶようになりましたが、幾つかの自治体では既に酷暑日を記録しています。
気温が高い日は、スマートフォンも熱くなります。自身の故障を防ぐために、スマホは熱くなると機能制限を行います。画面の輝度が急に下がったり、カメラが起動しなくなったり、バッテリーの充電が止まったり……いろいろな制限が掛かります。
スマホが冷えれば機能制限は解除されます。しかし、急いで機能を使いたいからといってどんな方法で冷やしてもいいわけではありません。では、部屋やクルマに備え付けてあるエアコンやクーラーで冷やすのはいいのでしょうか……?
エアコンやクーラーからは、冷たい風が吹いてきます。環境や運転状況にもよりますが、吹き出し口時点における風の温度は6〜15度程度です。
そう聞くと、熱くなったスマホを吹き出し口に当てれば勢いよく冷えていくでしょう。しかし、実はそこに“わな”があります。
日本の夏の空気には多くの水蒸気が含まれていて、当然ながらスマホの内部に入り込んでいます。
空気中の水蒸気は、急激に冷やされると凝縮されて液体(水)に戻ります。これはスマホの中にある空気でも例外ではなく、スマホを急激に冷やすと、その内部に凝縮された水が生じます(いわゆる「結露」です)。
日本で販売されているスマホの多くは、IPX7等級以上の防水性能を有していますが、これは本体の“外”にある水からの防護性能であって、本体内部の結露に対する防護は含まれていません。
要するに、スマホを急に冷やすと本体内部で結露が生じて“水没”してしまう可能性があるのです。「エアコンやクーラーの風くらいで?」と思うかもしれませんが、機能制限が掛かっているスマホの内部温度はそれなりに高く、スマホ内部の空気もそれなりに暖められています。そこにエアコンやクーラーの冷えた空気が浴びせられると、大きな温度差もあって本体内部に結露が生じやすくなります。
スマホをエアコンやクーラーに近づけて冷やすことは避けてください。
スマホが熱をもって機能制限がかかった場合は、スマホを使うのを休止して日陰に置いておくことが理想で、電源を切っておくと“なお良し”です。
少しでも早く冷ましたい場合は、うちわや扇風機の“冷やされていない”風を当てると良いでしょう。“常温タイプ”の保冷剤を使うのも手の1つです(急激に冷却するタイプは厳禁です)。
夏の暑さ対策グッズでよく見掛ける「ペルチェ素子」ってなんだ? 賢く使うための注意点も
エレコムから最大約-25度で冷やせるペルチェ式スマホクーラー MagSafeとホルダー装着に両対応
人もスマホも冷却できるハンディファン「IRIE」発売 スマホを固定できるマグネットを内蔵
「0.2秒で冷却」をうたうペルチェ素子搭載の腰掛けファン Amazonで53%オフ
「スマホ冷却グッズ」は効果ある? 炎天下で3製品を使って分かったことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.