ルネサスがSH-Mobile向けの「HDビデオミドルウェア」を開発──2009年4月から提供開始

» 2008年12月24日 19時54分 公開
[ITmedia]

 ルネサス テクノロジは12月25日、FOMA端末などにも採用されている携帯電話用アプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」向けに、HDサイズ(1280×720ピクセル)サイズの動画を録画・再生するアプリケーションが容易に開発できる「HDビデオミドルウェア」を開発したと発表した。2009年4月から提供を開始する。

 ルネサスは現在、H.264形式の動画をフルHDサイズ(1920×1080ピクセル)で録画・再生可能なハードウェアアクセラレータを搭載したSH-Mobileを開発しており、このHDビデオミドルウェアを利用すれば、こうしたハードウェアアクセラレータを使ったアプリケーションが開発できる。将来フルHDサイズの動画が撮影できる携帯電話用カメラが開発されれば、ミドルウェアのフルHD対応も行う。MPEG-2 TS形式にも対応しており、ハイビジョン対応のテレビでも美しく表示できる映像を携帯電話のカメラで撮影できるようなアプリケーションも作成できるという。

 ビットレートは最大9Mbps、フレームレートは最大30fpsまでサポート。ビットレートは携帯電話向けではこれまで最高だった2Mbpsを大きく上回る。またH.264規格で定められているBフレームに対応し、画質を保ちながらビットレートを下げることが可能になった。これまでよりも小さなファイルサイズで同等の画質、あるいはこれまでより高画質で同等のファイルサイズが実現できる。

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