複数のオープンOSで利用できるIP電話の基盤技術、富士通研が開発

» 2009年07月06日 22時34分 公開
[ITmedia]

 富士通研究所は7月6日、Symbian OS、Windows Mobile、Android上で共通利用でき、多様なIP-PBXシステムに接続するソフトウェアを少ない工数で開発できる、IP電話の基盤技術を開発したと発表した。

 今回開発されたIP電話の基盤技術は、マルチプラットフォーム対応とマルチSIP仕様対応が特徴。マルチプラットフォーム対応については、各OS固有の動作を共通した動作に置き換えるOS差異吸収モジュールを開発することで、IP電話の基本処理に関わるモジュールの大部分について共通化を図った。

 マルチSIP仕様への対応については、ベンダーごとにSIPの標準仕様と差異がある個々の内線付加機能を追加するだけで、異なるIP-PBXとの接続を可能にする機能差分追加機構を導入し、差分を開発するだけでそれぞれのSIP仕様に対応できるようにした。

 この技術により端末開発者は、電話網がIP化されるLTE時代のさまざまな携帯端末に対して、IP電話機能を早期に提供できるようになり、携帯端末の利用者は、1台の端末で多様なFMCサービスを利用できるようになるという。

 同社は今後、この技術をLTE/4G向け端末への搭載や、FMCサービスと連携した他端末へのライセンスビジネスの展開を目指すとしている。

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