iPhoneにまだ足りないと思うもの(1/2 ページ)

» 2009年12月01日 07時30分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK

 Appleがまた頑張っている。Windowsを批判するのに多くの時間を費やしてきた同社が、今度は3GネットワークのカバレッジをめぐるAT&TとVerizon Wirelessの論争で、AT&Tを援護している。Appleは新しいCMで、iPhoneにはあってMotorolaのDROIDにはない機能を強調している。今のところこの舌戦に勝者はいない。

 しかし、Appleは世間に「iPhoneには欲しい機能がすべて備わっている」と思ってもらいたがっているが、実際はそうではない。iPhoneは素晴らしいのだが、幾つか足りないものもある。簡単に言うと、どのユーザーにとっても理想的なプラットフォームとなるための要素が完全にはそろっていないのだ。この状況がすぐに変わる可能性もあまりない。iPhoneは優れたデバイスだが、欠けている部分もある。Appleだってそれを認められる。では、iPhoneに必要な要素を見てみよう。

1. 企業向けの機能

 iPhoneは素晴らしい消費者向けデバイスだが、法人特有のニーズに関して言えば、今のところはRIMのデバイスにはかなわない。iPhoneは最近のリリースで企業ユーザーへの訴求力を増しており、確かにiPhoneを検討する企業は増えている。だが、テザリングが簡単になり、複数キャリアに対応するまでは、iPhoneは企業の世界に本格進出する準備ができたとは言えないだろう。

2. マルチタスク

 iPhoneユーザーの最大の不満の1つが、マルチタスクができない点だ。今は、一度に1つのアプリしか開けない。Palm PreやDROIDのように、複数のアプリケーションを開いて切り替えることはできない。これは生産性を制限してしまう。Appleが次のバージョンのiPhoneでこの問題に対処してくれればいいのだが。

3. 物理キーボード

 バーチャルキーボードは「未来的」デバイスの大黒柱かもしれないが、物理キーボードの方がずっと実用的で信頼性がある。初代iPhoneとiPhone 3Gの両方を持っていたユーザーとして、iPhoneのキーボードはほかのスマートフォンの物理キーボードにかなわないと遠慮なく言える。バーチャルキーボードは確かに物理キーボードとは違うし、時にはいいこともある。だが理想的ではない。

4. オープンソース

 Androidはオープンソースにより、モバイル業界にうまく話題を巻き起こした。ベンダーはAndroidを自社の端末でどう使い、どう調整するかを決められる。もっと重要なのは、Googleが潜在的な問題に、クローズドプラットフォームの場合よりもずっと早く対処できるということだ。少数の開発者ではなく、数百万人の開発者がトラブルを監視するため、問題をより早く解決できる。Appleはオープンソースを検討するべきだ。

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