店の中と外とで異なる情報をスマホにプッシュ配信――「Wi-catch」スマートフォン&モバイルEXPO

» 2012年05月10日 17時53分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo 来店者と店の距離に応じて最適な情報を自動でプッシュ配信する

 店と来店者が持つスマートフォンとの距離に応じて、異なる情報をプッシュ配信――。SEARSがスマートフォン&モバイルEXPOの展示会場で、スマートフォン向け情報配信システム「Wi-catch」のデモを行っている。

 このシステムは、店舗に設置した情報配信用端末Wi-catchと、来店者が持っているスマートフォンとの距離を計測し、距離に応じて最適な情報を配信するソリューション。スマートフォンがWi-catchの設置場所から30メートル圏内に入ると自動で情報がプッシュ配信され、以降、10メートル、1メートルと近づくにつれ、異なる情報が配信される。

 店の外にいる人、店内にいる人、商品棚の近くにいる人では、必要とする情報が異なることも多いと説明員。このソリューションを利用することで、店外の人にはセール情報、店内の人にはクーポン、商品の近くにいる人にはプレミアコンテンツを配信するといったような情報の出し分けが可能になるという。

 プッシュ配信できる情報は、1Mバイトまでの画像や動画、音声など。店舗への導入時にはAC100ボルトのコンセントにWi-catchを差し込み、Web上の管理画面から配信するコンテンツを設定するだけで準備が済む。Wi-catchのコンテンツをスマートフォンで受け取るには、アプリをインストールしておく必要がある(iPhone版、Android版)。

 システムを提供しているSEARSでは、5月から実証実験を開始するとしており、7月31日まで参加企業を募集している。ドトールコーヒー、ビックカメラ、ミニストップ、ジーンズメイト、リンガーハット、ペッパーランチなどの店舗が実証実験への参加を決めている。

Photo Wi-catchと情報受信用アプリをインストールしたスマートフォン(画面=左)。右はクーポンの配信イメージ(画面=右)

Photo さまざまな企業が実証実験に参画している。実証実験に参加すると、3カ月間、無料でWi-catchを試用できる。正式導入時の月額利用料は月額980円からと安価なため、小規模店舗でも導入しやすいという

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