Samsungは3月15日、J.K.シン(申宗均、J.K. Shin)氏、ユン・ブグン(尹富根、Yoon Boo-keun)氏を共同CEOに任命したと発表した。現在CEO兼副会長を務めるクォン・オヒョン(權五鉉、Kwon Oh-hyun)氏とともに、3頭体制でSamsungをリードしていく。
シン氏はこれまで、携帯電話をはじめとするモバイルコミュニケーションとITを担当する社長を務め、ブグン氏は家電担当社長としてテレビやアプライアンスなどの製品を担当してきた。2012年6月にCEOに就任したオヒュン氏は、ARM系プロセッサの「Exynos」などの半導体やメモリなどの電子部品の責任者を務めていた。
シン氏、ブグン氏のCEO昇格は、それぞれの事業での功績を認めるものとなる。シン氏はGalaxyラインを中心にスマートフォン事業を軌道にのせ、2011年にはスマートフォン分野で、2012年には携帯電話全体で世界最大手のベンダーに上り詰めた。同社は14日に、米ニューヨークで最新のフラッグシップスマートフォン「GALAXY S 4」を大々的に発表したばかり。また、ブグン氏の家電事業についてはSamsungは同氏の指揮の下、テレビ事業で2006年に獲得した首位の座を確固たるものにしたという。
新人事後もシン氏、ブグン氏、オヒュン氏は、それぞれITとモバイル、家電、電子部品の各事業に責任を持つ。3人がともにCEOとなることで、3事業は独立した形で経営できるとメリットを強調している。
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