もう1人のMさんはどうでしょうか。前回お会いしたときは「週次レビュー、やらなくちゃいけないのはわかっていますが、面倒なんですよね……。」と感想を述べていましたが、その後どうなったでしょうか。
「週次レビューはやっていますよ。あいかわらず面倒なんですけどね(笑)」
先週は夏休みをとっていたというMさん。さすがに夏休み中は週次レビューをお休みしていたそうです。
「ただ、僕の場合リストはすべてcheck*padに入れて、暇なときに見直すようにしています。そういう意味では常にレビューしているので、週次レビューをやらなかったことで悪い影響はあまり出ていないですね。」
また夏休み中はリストを見直すことで「いつかやる/多分やる」リストからだいぶ項目が減ったというMさん。「だいぶすっきりしましたよ」と笑顔で語ってくれました。
他に2カ月の実践を経て、何か変化はありましたか、とお聞きしました。
「いま悩んでいるのはWさんと一緒で、居座り続けるToDoですかね……。普段時間があくとすぐにリストをチェックする癖がついたので、『いつも見ているから今やらなくても大丈夫』と安心しているからかもしれません。これには期限をつけるなどして対応していきたいと思います。」
またWさんと同じく手帳をあまり使わなくなったとも教えていただきました。「いままでは思いついたToDoを手帳に漫然と書いていたのですが、GTDのリストがあればいらないので見なくなりましたね。」
Mさんにもやるべきことを1カ所にまとめておくことの価値をわかってもらえているようです。「GTDをはじめたときは新人だったので仕事が少なかったのですが、2カ月経って仕事が増えてくると、GTDの重要性がわかってきました。やるべきことを1つ1つつぶしていくのは気持ちが良いですね。また仕事が増えてもストレスはあまり感じません。なんだか『仕事ができる男』っぽい感じがしています。GTDをやってみてよかったです。」
WさんにもMさんにもGTDは良い影響を与えているようです。GTDは、週次レビューまで定着してはじめて実践できたことになります。WさんとMさんを見ていると、定期的にフォローをしていくことでGTDの定着度は高まるのかもしれない――と思いました。
以前、GTD徹底研究会を行いましたが、その研究会も単発ではなく、数回シリーズにしていく方向で、次回以降は検討してみたいと思います。
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