Biz.ID主催の第2回「GTD徹底研究会」後半のレポートです。参加者に「うまくいっていること」「うまくいっていないこと」を書き出してもらい、共有しながらコメントを加えました。
今回は前後半にわけて実施した「第2回GTD徹底研究会」の後半戦を実施しました。前回はGTDの収集のプロセスを中心に、GTD実践のための勘所を説明しました(10月30日の記事参照)。
前回から2週間を経て開催された今回は、GTD定着のために気をつけるべきことについて議論しました。まずは参加者に「うまくいっていること」「うまくいっていないこと」を書き出してもらい、それらを共有しました。
前回の研究会からどういった変化があったでしょうか。参加者にGTD導入後にうまくいっていることを発表してもらいました。すべては紹介しきれませんが、GTDのおかげで生活や仕事が改善されたことがわかります。
このほかにもたくさんのフィードバックをいただきました。「やりたいことを全部書き出すことによって、正しい優先順位で、ストレスを感じることなく作業に没頭できる」点がGTDのすばらしいところです。そのすばらしさの一端を味わっていただくことができてうれしかったです。
では逆に、何がうまくいかなかったのでしょうか。こちらもたくさん出ましたが、1つ1つ「百式管理人はこう解決している」というアドバイスをさせていただきました。
1.週次レビューをやらなくてはいけないと思っているのだが、なんとなくストレスになる
週次レビューはGTDには必須ですが、30分から1時間は必要なため、人によってはストレスになりがちです。ではどうしたら週次レビューが楽しくなるでしょうか。
そこで、「週次レビューチェックリスト」なるものを作成し、そこに「毎週行う、楽しいこと」を入れるという解決方法があります。この週次レビューチェックリストはときどき変わるのですが、現在の自分のチェックリストは以下のようになっています。
部屋の掃除、AdSenseのレビューや資産チェックが楽しみで週次レビューを行えるようになりました。これらを毎週常に行うことによって自分の経済状況や身の回りの環境を最適に保っておけると気分がすっきりします。GTD関連の作業だけでなく、こうした項目を毎週やるようにすると週次レビューもやりやすいのかもしれません。
2.「次にやるべき行動のリスト」「プロジェクトリスト」に居座り続ける項目がある
こちらもGTDをやっているとありがちなことです。自分でもよくあります。ここで重要なのは「週によってはそういうこともある」とまずは余裕を持つことです。そのあとにやるべきことを細分化して、少しでも進める努力をすることです。
そのためには、「バブルマップを書いて解決する」という方法があります。バブルマップはやるべきことを気になる度合いで描くもので、気になるタスクは大きな丸、そうでもないものは小さな丸でToDoを書いていきます。これを使って「この丸を少しでも減らすにはどうしたらいいか?」と考えます。
ToDoリストの形式だと、その作業が完全に終わるまで消すことはできません。しかし、バブルマップ形式にすれば、一部だけを消してものごとを前に進めていくことができます。居座り続けるToDoがある場合にはこの手法を試されてはいかがでしょうか。
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