PDFを左綴じから右綴じに素早く変更したい場合はビジネスの悩みを解決するPDFドリル

PDFファイルの綴じ方向を変更するには、プロパティにある「綴じ方」を変更してやるとよい。左綴じをまとめて右綴じに変更できるフリーソフトもある。

» 2013年01月21日 09時00分 公開
[kizukiBusiness Media 誠]

 PDFファイルは、一般的に左綴じがデフォルト設定になっている。そのため、縦書き(右綴じ)の本をスキャンして生成したPDFファイルをAdobe Readerなどのソフトで見開き表示すると、左右のページを入れ替わって表示する。本がもともと右綴じであるにもかかわらず、PDFの設定が左綴じであるが故に起こる症状だ。

左綴じの本をスキャンしたPDFは、見開き表示をするとこのように左右ページが入れ替わって表示される(下部のページナンバー参照)

 左綴じのPDFファイルを逆向き、つまり右綴じに変更するには、Adobe Acrobatで変更してやるとよい。Adobe Acrobat XIであれば、「ファイル」→「プロパティ」→「詳細設定」の中に「綴じ方」の項目があるので、これを「左」から「右」に変更してやると、見開きの右側から左側に向かって進む状態になる。


  文書のプロパティ→「詳細設定」の中にある「綴じ方」を「左」から「右」に変更すると、正しく右→左の方向に表示するようになった

 もし、このように本来右綴じだが左綴じ設定になっているPDFファイルが多数あり、1つずつプロパティから綴じ方向を変更するのが煩わしければ、フリーソフトの「RightFile」を使ってみるとよい。

「RightFile」を使えば上記の操作がドラッグアンドドロップだけでできる。ただしAcrobat 6.0以降には非対応

 RightFileのウィンドウにPDFファイルをドラッグアンドドロップするだけで、右綴じに変更した元ファイルのコピーを新たに生成する。多数のPDFファイルをまとめて右綴じに変更したい場合に重宝する。

 ただし残念なことに、Acrobat 6.0以降には対応していないため、最近のPDF生成ソフトで作られたPDFでは動作しない場合がある。過去にスキャンして生成した左綴じのPDFファイルを大量に保有していて、いちいちAcrobatなどでプロパティを開いて設定を書き替えるのが面倒……という場合に活用し、あとはAdobe AcrobatのようにPDFのプロパティを変更できるソフトを使って書き替えるとよいだろう。

連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

 ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。


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