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オフィスの節電を考える――エレベーターを停止する意味はあるのか節電DIY(2/2 ページ)

今回はオフィスの節電と暑さ対策について考えてみよう。5月に秋田県庁が実施した節電実験から、エアコン、冷蔵庫、エレベーターなどのオフィス設備における節電を検証する。

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エアコンの節電効果は?

 この実験には5月に行われたのでエアコンが含まれていない。実験が行われた時期の秋田県庁の消費電力は約630キロワット。前年の相当日の消費電力は約890キロワット。2010年の最大需要電力は約1630キロワットとなっている。仮に1630−890=740キロワットがエアコンによる消費電力とすると、家庭と同様にオフィスでもエアコンの節電が大きな課題となりそうだ。

 筆者の実験でもエアコンの室外機の水冷は大きな効果が見られた。ダイキンでは室外機を定期的に水冷する「スカイエネカット」という製品を企業向けに販売している。

 すでに電力使用制限令が発動し、契約500キロワット以上の大口使用者は15%の節電が必須。違反すると1時間100万円以下の罰金である。100万円を払うならアルバイトを雇って室外機に水を掛け続けるということも、笑い話ではないだろう。

 現実問題としてサラリーマンはビルオーナーではないので、暑いオフィスでいかに涼しく仕事をするかが重要。家庭と違い、オフィスの冷房は5月、6月くらいから10月くらいまで稼働期間が長い。特に、窓の開かないオフィスは冷房期間が長くなるのだ。

 2011年はエアコンより圧倒的に消費電力の少ない扇風機を企業が大量購入したそうなので、扇風機が設置されたオフィスで働いている人も多いだろう。エアコンの温度設定を28度言わず、我慢できるギリギリまで上げて、扇風機と併用すると大幅な節電が期待できる。


 扇風機がない。あっても自分の席まで風が来ないとなれば自己防衛するしかない。そこで登場するのがUSB扇風機だ。明日はこのUSB扇風機を比較してみる。

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