ダレノガレ明美プロデュース JR東が新大久保駅に「ねこのいない、ねこカフェ」を開いた理由コーヒーを飲むだけで動物愛護(4/5 ページ)

» 2022年02月11日 05時00分 公開
[武田信晃ITmedia]

ブランドプロデューサーとしてのダレノガレ明美氏

 今回、フード以外でもダレノガレ氏はアパレルやグッズのプロデュースも手掛けた。Tシャツの「Cat Embroidery T」(白と黒、各3300円)、化粧品などを入れられる「Dailyuse Small Bag」(同1980円)、トートバッグの「Big Tote Logo Print」(同3300円)など7品で、こちらも収益の一部が寄付される。彼女がプロデューサーを務めているコスメブランド「CAROME」での経験が役立っているという。

Big Tote Logo Print
Cat Embroidery T

 コスメのプロデューサーを務めたきっかけと、早くから人生設計のプランを立てていたことを教えてくれた。

 「母の影響で幼いころから化粧品が好きで、私もこっそり口紅をつけたりしていました。数多くの化粧品に触れるうちに『この商品はこうなればもっといいのにな?』と感じるようになり、18歳のころには自分で化粧品を作れるようになりたいと思っていました。芸能事務所に入るときも『27歳までには自分の会社を作りたい』と社長にビジョンを伝えていました」

 その後、アパレル分野から事業を始めた。仕事の合間に日帰りで毎月韓国に行き、生地を探したという。ただ、アパレル事業は壁にぶつかることも多く、新型コロナ前にコスメにシフトチェンジした。

 「(私のようなタレントが)商品をプロデュースする際には『できた商品の中から選んでください』といわれることが多いです。ですが、私は自分の足で工場に行き、こういう成分を入れてほしいとリクエストを出します。例えば、アイライナーの場合、発色はいいけど、色落ちするのでそこを改善してほしいといったことです」

 開発に深く関わる彼女のプロデュース姿勢が分かるエピソードだ。その後、実際に自分で海に潜って本当に落ちないかどうかを試したという。するとプールでは色落ちすることが判明し、塩素でも落ちない商品を作り上げた。「こだわって、時間をかけて作っています。納得できる商品ができるまで開発を続けるので発売日が1年もオーバーして、結局2年間かかりました」とビジネスに本気で取り組んでいる。

 アイライナーは、Amazon、楽天などのECサイトのみならず、ドン・キホーテ、イトーヨーカドー、東急ハンズ、マツモトキヨシなど多彩な販売チャンネルを持ち、その結果、21年2月までの販売数は累計200万本を突破した。アイライナーの1つ「WATERPROOF LIQUID EYELINER」は1540円であることから、単純計算で売り上げは30億円を超える計算になる。

WATERPROOF LIQUID EYELINER

 ダレノガレ氏は「例えば、自信のない方にCAROMEの商品を使ってもらって自信をもってもらえたらうれしいですね」と話す。

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