ダレノガレ明美プロデュース JR東が新大久保駅に「ねこのいない、ねこカフェ」を開いた理由コーヒーを飲むだけで動物愛護(5/5 ページ)

» 2022年02月11日 05時00分 公開
[武田信晃ITmedia]
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アンバサダー就任のオファーを受けた理由

 ダレノガレ氏にアンバサダー就任のオファーを受けた理由を聞いてみた。

 「普通の猫カフェなら抵抗がありました。いっぱい猫カフェがある中で、その客をこちらにもって来るのはちょっといやでした。また、コロナという時期なので皆さんに何かあったらという考えもありました」

 だが、カフェの中に猫がいなかったことで逆にやりやすくなったのだという。また、西平代表理事も「いくらフレンドリーな猫がいたとしても、知らない人がどんどん来るのは猫自身が嫌なのではないでしょうか? なので、猫がいないのはとても良いことだと思いました」と高く評価した。

 ダレノガレ氏にプロジェクトの中で何を伝えたいかを聞くと、「世の中には殺処分がたくさんあるという事実があります。1人でも『何かしたい』と思ってもらえたらいいなと思いますね。カフェに来て、実態を知った1人が、動物のことで世の中を変えるかもしれませんので」と話し、可能性に期待しているようだ。

 一度飼い始めたペットは、最後まで看とるのが飼い主の責任だ。かわいさのあまりに衝動買いした結果、途中で飼育を投げ出す人も少なくない。「まずはボランティアから始めて、自分に合っているかどうかを確かめてもらいたいです」とダレノガレ氏は話す。

 ダレノガレ氏は相模原にある開放型保護猫シェルター「たんぽぽの里」の活動に5年以上関わっている。CAROMEの売り上げの一部を寄付した結果、たんぽぽの里の建物をリフォームできたという。そのリフォームには造園業を営むダレノガレ氏の父親が協力したエピソードも教えてくれた。

 保護猫活動を支援するプロジェクト「Tasty for Cats ねこのいない、ねこカフェ」。スマートアンサーの調査では「どのような理由で猫カフェに行くか」との質問に、「癒やされたいとき」「疲れているとき」「保護猫支援のため」などの回答がある。社会性のある企画が癒されたい顧客のニーズにどこまで訴求するか。

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