ITmedia NEWS >

紅葉撮影を楽しむための7つのコツ・後編――構図とボケにこだわって撮るデジイチ初心者応援(2/2 ページ)

» 2011年11月07日 10時31分 公開
[永山昌克,ITmedia]
前のページへ 1|2       

狙いに応じてレンズを使い分ける

 最後に、紅葉を撮る際の交換レンズの使い分けについて考えてみましょう。基本となるのは「標準ズーム」です。人間の視野に近い素直な画角で撮影できますし、最近の標準ズームは最大撮影倍率が高いものも多く、紅葉に接近して大きくとらえる用途にも適しています。

photo 絞り優先AE(F8 1/30秒) 露出補正:-1.3 ISO100 WB:晴天 ピクチャースタイル:風景 カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF24-105mm F4L IS USM」

 小さな葉っぱをより大きく写したい場合や、接写での画質にこだわる場合は、単焦点の「マクロレンズ」を用意しましょう。標準ズームに比べて最大撮影倍率がさらに高いほか、開放F値が明るいので、ボケの表現やブレ防止にも有利になります。

photo マニュアル露出(F2.8 1/200秒) ISO160 WB:晴天 ピクチャースタイル:風景 カメラ:キヤノン「EOS 5D MarkII」 レンズ:「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」
photo 絞り優先AE(F5 1/250秒) 露出補正:-1 ISO200 WB:晴天 ピクチャースタイル:風景 カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」

 広々とした構図やパースペクティブを強調した構図で風景をとらえるには、「広角ズーム」が役立ちます。ただし、画角が広く、余計なものまで写り込んでしまうため、紅葉撮影での広角ズームは、他のレンズに比べてやや上級向けといえるかもしれません。

photo マニュアル露出(F6.3 1/125秒) ISO100 WB:晴天 ピクチャースタイル:ポートレート カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」
photo 絞り優先AE(F8 1/160秒) 露出補正:±0 ISO100 WB:晴天 ピクチャースタイル:風景 カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」

 遠景の一部分を切り取ったり、遠近を圧縮した引き締まった紅葉写真を狙うなら、「望遠ズーム」が重宝します。また、画質はやや落ちますが、よりフットワークを生かした撮影がしたいなら、標準ズームと望遠ズームの2本の働きを1本で兼ねる「高倍率ズーム」を選ぶのもいいでしょう。

photo 絞り優先AE(F4 1/250秒) 露出補正:-1.3 ISO100 WB:晴天 ピクチャースタイル:スタンダード カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF70-200mm F4L IS USM」
photo 絞り優先AE(F5.6 1/160秒) 露出補正:-0.6 ISO100 WB:晴天 ピクチャースタイル:スタンダード カメラ:キヤノン「EOS 60D」 レンズ:「EF70-200mm F4L IS USM」

 デジタル一眼での作例を中心に紹介してきましたが、コンパクトデジカメでも紅葉撮影を楽しむことはもちろん可能です。たくさんの交換レンズを持って重装備で挑むのもアリですが、小さなコンパクトデジカメをふだんから持ち歩き、日常の中でふと見つけた紅葉をスナップするのも面白いでしょう。

photo 絞り優先AE(F2.5 1/125秒) 露出補正:±0 ISO100 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural カメラ:オリンパス「XZ-1」
photo 絞り優先AE(F2.2 1/160秒) 露出補正:-0.7 ISO100 WB:晴天 ピクチャーモード:Natural カメラ:オリンパス「XZ-1」
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.