NOOK HD――Barnes & Noble電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米書店大手Barnes & Nobleの7インチタブレット「NOOK HD」を紹介する。

» 2014年01月29日 14時05分 公開
[山口真弘,eBook USER]

製品概要

 米書店大手Barnes & Nobleのカラータブレット。電子書籍の閲覧のほか、音楽や動画の再生、Webアクセス、ゲームアプリなどが利用できるマルチメディア端末で、AmazonのKindle Fire HDのライバル製品と目される。NOOK Tabletの後継モデルとなるが、筐体デザインは一新され、本体カラーもホワイトとブラックの2色のラインアップに改められた。画面サイズは同じく7インチ。

 購入時点でWebブラウザやメール、ゲームなどのアプリケーションがプリインストールされているほか、同社が運営するアプリストアからのダウンロードも可能。このほか、2013年春のアップデートでGoogle Playが利用可能になり、同ストアを通じてAndroidアプリが自由にインストールできるようになった。Androidのバージョンは4.0.4。

 ラインアップはWi-Fiモデルのみ。その他の「NOOK」シリーズと同様に日本では未発売であり、無線機能を国内でそのまま使うと技適マークがないことから電波法違反に当たる点は注意。

スペックで見る「NOOK HD」

メーカー Barnes & Noble
国内発売時期 未発売
発売時価格 199ドル
専用/汎用 汎用
OS Android
OSバージョン 4.0.4
サイズ(※最厚部) 127.1(幅)×194.4(奥行き)×11.0(高さ)ミリ
重量 約315グラム
解像度 900×1440ドット
ディスプレイ 液晶
カラー/白黒 カラー
画面サイズ 7インチ
通信方式 802.11 b/g/n
Bluetooth 2.0
内蔵ストレージ 8Gバイト(ユーザー利用可能領域は5Gバイト)、16Gバイト(ユーザー利用可能領域は13Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 10.5時間(読書時)
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDF、CBZ、TXT、RTF、DOC、DOCX、ZIP、JPEG、GIF、PNG、BMP(その他アプリに依存)
コネクタ 独自形式(30ピン、HDMI互換)
電子書籍ストア Barnes & Noble eBookstore
その他 海外での発売は2012年10月
最終更新日:2014年1月29日

写真で見る「NOOK HD」

右60度傾斜外観 本体色はSnow(白)とSmoke(黒)。従来のNOOK ColorやNOOK Tabletのやや明るいグレーから一新された
本体を持った写真 外観はNOOK ColorやNOOK Tabletと異なる左右対称のデザインに改められている。重量は約315グラムと、同時期に販売されていたKindle Fire HDに比べると80グラムほど軽い
CDとの比較 画面サイズは7インチ

単体正面 正面。画面下部にはNOOKシリーズ伝統のホームボタンを備える
左側面 左側面。電源ボタンを備える
右側面 右側面。音量調整ボタンを備える

上面 上面。イヤフォンジャックを備える
底面 底面。AppleのDockコネクタに似た独自規格の30ピンコネクタを中央に備える。左はmicroSDスロット
裏面 背面。下部にスピーカーを備える。ラバー塗装ですべりにくく、指紋もつきにくい

メイン画面 ホーム画面。AndroidベースだがUIはカスタマイズされている。アプリやコンテンツのショートカットを左右スクロールでめくる仕様はKindle Fireファミリーにも通ずるものがある
コンテンツ表示画面 アプリ一覧。Google Playからアプリをインストールできる。日本語のメニュー表示には非対応
本の一覧を表示したところ。microSD内のPDFコンテンツはここには表示されず、ライブラリ画面の「My Items」から呼び出す

コンテンツを表示したところ。タップもしくはフリックでページめくりを行う
文字サイズや余白、行間隔、フォントの種類や背景色などの細かいカスタマイズが可能
標準のビューアでPDFの漫画コンテンツを表示したところ。画面中央をタップするとサムネイルなどのメニューが表示可能。ただし右綴じには対応しないので、外部アプリを用いたほうがよいだろう

目次も表示可能だが、日本語フォントを内蔵しないため、漢字の一部は中華フォントとなる
プリインストールされているOffice Suiteを用い、青空文庫のテキストファイルを表示したところ。日本語は表示可能だが、こちらも漢字の一部は中華フォントとなる

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