2012年3月期の国内ITサービス市場では、売上高が1000億円を超える主要ベンダー11社のうち5社がプラス成長を記録した。
IT調査会社のIDC Japanは10月9日、国内ITサービス市場に関するベンダー競合調査の結果を発表した。2012年3月期の同市場では、売上高が1000億円を超える主要ベンダー11社のうち5社がプラス成長を記録。特に、日立製作所や伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の伸び率が比較的高かった。
スマートフォン利用者の急増による通信業でのシステム需要や、金融業におけるシステム統合関連案件の本格化、BCP/DR需要を背景としたデータセンターアウトソーシングの利用拡大などが成長要因になったという。昨年度には自律的成長を遂げたベンダーが1社もなかったことから「ベンダーの事業環境は徐々に改善してきている」とIDCは分析している。
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