沖縄データセンター、標的型サイバー攻撃対策を導入

データセンターサービスの可用性を損なわないようするため、トレンドマイクロのセキュリティ対策製品を導入した。

» 2015年05月29日 13時38分 公開
[ITmedia]
沖縄のITサービスを支えるODC

 沖縄データセンター(ODC)が自社システムへの標的型サイバー攻撃の対策を構築し、データセンターサービスを強化した。対策ではトレンドマイクロの総合サーバセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security」と内部ネットワークの監視と脅威を検知する「Deep Discovery Inspector」を採用した。

 ODCは、沖縄県のIT企業オーシーシー、リウコム、おきぎんエス・ピー・オーによって2012年7月に設立されたクラウドサービス事業者。沖縄県におけるIT産業の活性化を目的とした「クラウド拠点形成等促進事業」の一環で、県内に点在するデータセンターを仮想的に1つのクラウドとして利用できるクラウド基盤システムの整備を進めている。

 今回の導入に当たってODCは、Deep Securityではウイルス対策やファイアウォール、脆弱性対策、ファイルやレジストリの変更監視、セキュリティログ監視機能などサーバ保護に必要なセキュリティ機能が一元的に提供され、クラウドサービスの可用性を損なわないセキュリティ運用を実現できる点を評価した。Deep Discoveryについては、プラットフォームに依存することなく内部通信を可視化することで、異変や予兆などを検知できる点を評価している。

 なお、製品選定の段階ではインラインに導入するネットワーク型IPS(不正侵入防御システム)も検討していたが、攻撃検知用のシグネチャが更新されるたびに誤検知がないか検証作業が必要となること、安定稼働させるために運用側に専門性が要求されることなどを懸念した。このためミラーリングポートから監視するソリューションの必要性を判断し、Deep Discoveryを導入することになった。

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