“起業家マインド”を持ちなさい?ディルバート(418)

ボスのありがたい(?)お話で今日もディルバートの世界は平和です。ところで、皆さんは“起業家”と言ったら、どういった気質を何を思い浮かべますか?

» 2015年10月08日 08時00分 公開

君たちには起業家のような発想をしてもらいたい


大きなリスクを取れ、と?

いや、株主が嫌がる


ボスがいないように振る舞え、と?


いや、それじゃあめちゃくちゃになる


成功すれば僕らも億万長者になれる?


今年の昇給上限は3%と決まっている


要するにもっとクリエイティブになれと言っているんだ


それから行動に移せ、と?

ダメだ、そうすると問題が起きるから


  


 じゃあ、考えて行動に移さなければいいじゃないか……ってウォーリーに素晴らしいおサボりの口実を与えているような気がしますよ、ボス。

 「起業家」を意味する“entrepreneur”はもともとフランス語の“entreprendre(請け負う、はじめる)”という動詞からきており、「興行主」や「請負人」のことを指す言葉でした。「起業家」という意味で“entrepreneur”が使われたのは、1725年フランスの経済学者であるリチャード・カンティロンによって用いられたのがはじめだそうです。

 同じ語源を持つ言葉に「企業」や「事業」を意味する“enterprise”もありますが、どちらの言葉も「積極性」「冒険心」というニュアンスが加わり、「前人未到の領域を切り開く」「すき間(ニッチ)をつかむ」人物や行為を指します。まさにマルコポーロの時代に帆船で世界の海を巡り、危険に立ち向かいながら事業を成し遂げる商売人が想像できますね。つまり、ボスの求めている人材の真逆ということにもなりますね。はい。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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