週末の間にサーバを1台アップグレードするべきだと思います
確認するけど、君はたった2日で会社のネットワークを全て入れ替えようっていうのかい?
えーっと……そうじゃなくて。欠陥のあるサーバを1台入れ替えたいだけだけど
2日でネットワーク全体を入れ替えるなんて不可能だ! ばかげている!
どうやらボクが言うことは君の“幻聴”に全く響かないようだね
君はこの俺 が“幻聴”を聞いてるっていうのか? 2日でネットワーク全体を入れ替えられると思っているのは誰だよ?
もう、どうすればいいのか分からないよ
君の無能ぶりが確定したってことさ
ディルバートの言葉を完全スルーするこの同僚自体が信じ難い幻想……といいたいところですが、実際はこういう人増えている感じがしますよね。
「幻覚」のことを“hallucination”といいますが、それ以外にも“illusion”や“delusion”など、いくつかの単語があり、それぞれニュアンスが違います。
“hallucination”は、病や薬物などの影響で引き起こされる「幻覚」のことを指し、見えたり聞こえたり感じたりしているものが実在しないときに使います。
“illusion”は、日本語でも「手品」のことを「イリュージョン」というように、主に「視覚的な錯覚」を意味し、“delusion”は、論理的に矛盾した、思い違いの信念や気持ちから生まれる「妄想」や「惑い」という意味で使われます。
また、“be under the illusion that”というと、「思い違いをしている」という意味になり、“He is under the illusion that everybody loves his artwork.”(彼は自分の芸術が全ての人に愛されていると思い違いしている)のように使います。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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