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» 2008年06月12日 08時30分 公開

第98回 水族館と水面の関係今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]
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ちょっと小技の「C-PLフィルタ」

 さて、イルカである。水槽を上からのぞき込めたので、背中を出してるイルカを撮ってみた。


 まあこれは普通の写真。では次のをどうぞ。


 同じ位置での写真である。水面の描写がまったく違うのが分かると思う。1枚目のは水面で光が反射してるので、水中が暗くてよく見えない。2枚目は反射がきれいに抑えられてて水中もきれい。

 これはレンズの前に「C-PLフィルタ」というフィルタを装着して撮ったからだ。日本語では「偏光フィルタ」だ。

レンズに装着したC-PLフィルタ。2段構造になっていて、フィルタ部分を回転させられる

 簡単にいえば、反射光や乱反射した光を通さないフィルタだ。これをレンズ前に装着し、回転リングを回して、不要な光をカットすることで反射光を抑えるのである。

 そうすると、このように水面の反射がない透明感のある写真を撮れる。


 もっと極端な例を。

C-PLフィルタなし(左)、C-PLフィルタあり(右)

 これは泳ぐゴマアザラシを水面から撮った写真。同じ位置から撮ったとは思えないほど水中の鮮やかさや色が違う。効果は絶大である。

 今回はデジタル一眼レフのレンズに付けたけれども、フィルタを装着できるコンパクトデジカメでも使用可能だ。ハイエンドデジカメや望遠デジカメなら、別売りのアダプタなどを介して市販のC-PLフィルタを取り付けられる。

 注意点は2つ。ひとつはフィルタの口径。自分のレンズに合ったサイズのものを間違えずに買うこと。

 もうひとつは、これを付けると1.5段〜2段分くらい暗くなること。光の一部をカットするわけだから、もっとも効く角度にするとかなり暗くなる。例えば1/60秒で撮れるところが1/20秒になるくらいの感じ。

 だから明るい屋外ならいいが、そうじゃないときは手ブレに注意すること。

 ガラス面での反射を抑えるのにもいいし、風景を撮るときも空中の乱反射を抑えられるのでくっきりした絵になる。水族館に限らず1枚持っておくとおすすめ。

協力:しながわ水族館

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