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冬ボで買いたいイヤフォン&ヘッドフォン総チェック(2/5 ページ)

» 2009年12月25日 12時22分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 高級ヘッドフォンの火付け役ともいえるタイプのため、メーカー/種類はとても豊富に揃っている。軽量で装着も手軽だが、その分耐久性が低い点や、歩いている時の振動までもが伝わってきてしまうことは事前に納得しておく必要がある。

 ちなみに今回紹介した製品以外にも、パイオニアやケンウッド、ゼンハイザーなど、個性的で魅力的なサウンドを持ち合わせる製品が多数揃っているため、製品選びの際には数多く試聴して自分好みの製品を見つけて欲しい。

カナル型イヤフォン――実売1万円未満クラス

SHE9700(フィリップス)

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製品特徴:完全密閉式ではなく、セミオープン型というボディ形状を採用するため、完全なカナル式とはいえないものの、ダイナミックでボリューム感のある低音を実現している。ケーブル長は本体60センチ、延長60センチ。

音の特徴:ダイナミックで元気のいい音。音楽性の楽しさを存分に感じさせてくれる、価格も含めて高級ヘッドフォン入門にうってつけのモデル。解像度感は価格相応、聴感上の再生帯域も広くないが、このエネルギッシュさは捨てがたい。ハードロックを大ボリュームで楽しみたい人に。

音色傾向
解像度感 粗い ○―――― きめ細かい
帯域バランス 中域重視 ―○――― ワイドレンジ
音色傾向 ウォーム ○―――― クール

ATH-CKS70(オーディオテクニカ)

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製品特徴:2つの空気室を採用することで量感のある低音を実現。大口径ダイナミック型ドライバーを採用、その取り付け方法を工夫することで、抑揚ときめ細やかさを両立したモデル。イヤーピースが2段階に調整できる構造を採用、ベストなポジションを実現している。

音の特徴:低音のボリューム感は強めだが、全体の音色が素直であるためとても聴きやすい。解像度感は今ひとつだが、屋外など騒音レベルの高い場所ではなかなか重宝する。

音色傾向

音色傾向
解像度感 粗い ―○――― きめ細かい
帯域バランス 中域重視 ――○―― ワイドレンジ
音色傾向 ウォーム ――○―― クール

In-Ear Headphones with Remote and Mic(アップル)

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製品特徴:アップル純正のカナルタイプヘッドフォン。高級モデルに採用されるバランスドアーマチュア型ドライバーを2機採用しつつこの価格帯を実現した貴重な存在。iPhoneでの用途も考慮されており、マイクとコントローラーが付属する。

音の特徴:重心バランスが低く力強いサウンド。バランスドアーマチュア型ならではの音のきめ細やかさも持ち合わせている。再生帯域を欲張らず音の充実感を重視したことが功を奏して、ロックやジャズなどを元気よく楽しむにはもってこいの製品だ。

音色傾向
解像度感 粗い ――○―― きめ細かい
帯域バランス 中域重視 ―○――― ワイドレンジ
音色傾向 ウォーム ―○――― クール

SE115(Shure)

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製品特徴:カナル型ブームの火付け役ともいえるShureのエントリーモデル。ダイナミック型ドライバーと、音漏れを極限に抑えたイヤーパッドを採用する。製品には延長ケーブルやキャリングポーチ、クリーニングツールなどが同梱される。

音の特徴:この価格帯としては望外ともいえるきめ細やかさと高再生帯域を獲得、より自然なサウンドを実現している。とはいえShureらしいいきいきとしたとした音楽の聴かせ方は健在、このクォリティーには満足できる人も多いことだろう。カナル型イヤフォンの初心者におすすめの1台。

音色傾向
解像度感 粗い ――○―― きめ細かい
帯域バランス 中域重視 ―○――― ワイドレンジ
音色傾向 ウォーム ―――○― クール

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