NECは5月27日、3D表示に対応するデスクトップPC「VALUESTAR N 3D対応モデル(VN790/BS)」を発表。2010年6月下旬に発売する。価格はオープン、想定実売価格は22万円前後と予想される。NECは、2010年4月に3Dディスプレイ搭載の試作PCを公開し、2010年上期中の投入を示唆していた。
ボディデザインやPCとしての基本仕様は、20型ワイドの液晶ディスプレイを内蔵する“フォトスタンド型”デスクトップPCの「VALUESTAR N」とほぼ同様。64ビット版Windows 7 Home Premium、地上デジタル放送チューナー、4Gバイトのメインメモリ、1TバイトのHDDなどを搭載し、地デジ放送の視聴やハイビジョン長時間録画、Blu-ray Discや(AVCRECによる)DVDメディアへの書き出し、本編とCMの間に自動的にチャプターを入れる「オートチャプター機能」などのテレビ系機能も継承して搭載する。夏モデル第1弾のVN770/ASと比べ、3D表示対応ディスプレイとBlu-ray 3D対応のBlu-ray Discドライブの搭載、CPUにモバイル向けCore iシリーズ新モデルの採用、オフィススイートがOffice Home and Business 2010へ刷新、カラーバリエーションをファインブラックのみとする点が異なる。
VALUESTAR N 3D対応モデルに備わる3Dディスプレイは、専用の偏光メガネ(本体に1つ同梱)をかけて見るスタイルの「偏光板方式」を採用。解像度は通常モデルと同じ1600×900ドットとなる。
3Dで楽しめるコンテンツは以下の通り。
フレームシーケンシャル方式を採用する家庭用テレビで対応するスカパー!HDなどの3Dテレビ放送や、3DノートPC「G51Jx 3D」(「“3D”対応ノートPC「G51Jx 3D」の飛び出し具合を体感する」参照)が対応する3Dゲームは非対応となる(VALUESTAR N 3D対応モデルのグラフィックス機能は標準モデルと同じCore iシリーズ内蔵のIntel HD Graphicsで、外部GPUは非搭載。NVIDIA 3D Visionには対応しない)。
3D映像の再生方式について、左目用/右目用の映像を交互に高速再生し、それと同期して3Dメガネの左右のレンズが交互に開閉する仕組みとなるフレームシーケンシャル方式に対し、本機や3D対応の映画館が採用する偏光板方式は、走査線1ラインおきに逆特性の偏光板を通して映像を再生し、偏光メガネで左右の映像を分離する仕組みで3D立体視を実現する。ユーザーメリットとして、3Dメガネが軽量で電源を不要とすること、(本機においては)標準モデルとの価格差がそれほど生じないことなどが挙げられる。PC基本スペックがほぼ同様の2010年夏モデル「VALUESTAR N(VN770/AS)」(実売19万円前後)との価格差は、単体価格で5000円前後とする偏光メガネを含めて、約3万円増ほどにとどまっている。
VALUESTAR N 3D対応モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VALUESTAR N | VN790/BS | 液晶一体型 | 3D対応 | モバイル向けCore iシリーズ (仕様は後日発表) |
4096MB(DDR3) | 1TB | 64ビット版 7 Home Premium | 22万円前後 |
VALUESTAR N 3D対応モデルの概要(その2) | ||||||||
VALUESTAR N | VN790/BS | 3D対応20型ワイド | 1600×900 | Intel HM55 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | CPU統合 | 地上デジタル/ Office Home and Business 2010 |
約8.4キロ |
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