ブルーエアの実験によると、「650E」の場合、ペット臭は5分で92%、30分で99%というスピードで除臭できたという。さらに、0.1μm程度の微細な粒子の除去能力についても、20分で93.2%除去されたという結果となった。大容量の活性炭を搭載し、そこに大風量で空気を通すというブルーエアならではの結果といえる。
ちなみにブルーエアのクラシックライン3機種の場合、ダストフィルターとニオイフィルターの交換推奨期間はいずれも6カ月と変わらないが、小野寺氏によると、除臭という観点から考えると、環境によっては早めに交換したほうがいい場合もあるという。
「活性炭の脱臭量は環境要因によって大きく左右されます。要は、臭いを吸着する穴が飽和したら終わりですから、いくら空気清浄機を動かしても臭いが取れない状態になってしまったら、できるだけ早めに変えたほうがいい。例えば企業などで使う場合、『古い雑居ビルの排水溝から発生する臭いをなんとかしたい』という要望が多いのですが、このような場合はもっと速いペースで変えていかないと脱臭効果は維持できません」(小野寺氏)
ブルーエアは法人向けにも製品を展開しているが、最近多いのが医療や介護の現場に導入されるケースだ。介護の場合、一時的に糞便臭などが発生したときにすばやく脱臭するといった使い方になるため、脱臭スピードの速さがものをいう。そうした現場にも耐えうる性能を持つということだ。
ところで、大量の活性炭を搭載する上で気になるのが、空気清浄機そのものの大きさの問題だ。ブルーエアのクラシックラインの空気清浄機は、国産の空気清浄機に比べるとサイズが大きめ。ただし、ダストフィルターもニオイフィルターも、フィルターそのものの大きさは変わらない。もともとダストフィルターの大きさに余裕があったからこそ、ニオイフィルターでも大量の活性炭を無理なく入れることができたという見方もできる。
「家電というのは、サイズの大きさが仕事量に比例するものが多いですよね。例えば冷蔵庫や食洗機の場合、大量のものを入れたり、洗ったりするためには、それなりの大きさがどうしても必要となります。空気清浄機もフィルターの大きさが空気をきれいにする仕事量に比例するので、与えられた仕事量に応えられる大きさを追求した結果、ブルーエアは必然的にこのようなサイズになったというわけです」(小野寺氏)
ちなみにブルーエアのニオイフィルターに搭載されている活性炭の量は、国や地域によって異なるのだとか。例えば大気汚染が問題となっている中国では、日本向けのフィルターと比べて倍くらいの量が入っていて、値段もその分、高価だ。中国ではブルーエアの空気清浄機はかなり人気で、電器店の空気清浄機コーナーの中でも、かなり目立つ場所に展示されているという。
イヤな臭いをスピーディーに取り除くには、とにかく大量の活性炭を使ったフィルターに大量の空気をできるだけ速く通過させることが必要であり、ブルーエアのニオイフィルターモデルは、それを突き詰めて考えて作られた空気清浄機といえる。梅雨時の洗濯物臭やペット臭、タバコ臭など、日頃からさまざまな臭いで悩んでいる人にとっては強力な味方となるに違いない。
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