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乾電池を捨てた“ポメラ”が代わりに獲得したもの――新モデル「DM200」を見てきた(3/3 ページ)

» 2016年10月04日 22時04分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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無線LANにQRコード、データ連携の方法も多彩に

 もう1つの“ポメラシリーズ初”が、無線LANの内蔵だ。これにより、Evernoteなどのクラウドサービスに直接ファイルをアップロードできるほか、メールで文書を送信したり、ネットワークプリンターから直接プリントアウトするといったことも可能になる。同社によると、HPとエプソンのプリンターについては動作確認済みだという。

無線LANでさらに便利に

 また、新たにiPhoneやiPad、Macに標準搭載されているメモアプリと同期し、双方向で文章を編集できる「ポメラSync」機能を新開発。Gmailのサーバにフォルダと文書ファイルを作成し、双方の端末からアクセスする仕組み。なお、無線LANはアップロードやポメラSync機能を使用する時のみオンになり、バッテリー消費を抑えるという。

「ポメラSync」の概要

 テキストファイルをQRコードに変換してスマートフォンなどで読み込めるようにした「pomera QR code reader」の機能もアップデート。文書の最大文字数と同じ5万字まで対応した。ただし、1つのQRコードに記録できる文字数は4800字と規格で決まっているため、5万字の文書をスマホに取り込むためには16回、同じ作業を行う必要がある。


 2008年に初代機を発売したポメラは、コンパクトで携帯性に優れた文章作成ツールとして人気を集め、累計販売台数は30万台を超えた。当初はビジネスマンの需要が高いと見込まれていたが、ふたを開けてみるとユーザーの半数が女性で、また仕事以外で使われるケースも多いという。「手軽に使えるテキスト入力専用機の需要は衰えていなかった。新しいDM200の投入により、新たなユーザー層を獲得したい」(同社)

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