OPPO Digital Japanは12月15日、同社初のUltra HD Blu-rayプレーヤー「UDP-203」を発表した。「現行ファームウェアの動作安定性や互換性を考慮」(同社)し、まずは12月末から試験的にオンラインショップで先行販売を行い、一般向け販売は2017年1月末となる見込み。価格はオープンプライス。店頭では8万5000円前後(税別)になる見込みだ。
SoCとして台湾MediaTekが開発したクアッドコアプロセッサー「OP8591」のカスタム仕様を搭載。強力な映像デコーディング/プロセッシング技術により、4K(3840×2160ピクセル)対応のUltra HD Blu-rayをはじめ、BD/DVD、SACDなど「あらゆるディスクメディアの再生が可能だ」(同社)という。もちろんHDR(ハイダイナミックレンジ)規格のHDR 10や広色域規格「BT.2020」をサポート。さらに2017年中にファームウェア・アップデートを行い、「Dolby Vision」にも対応する予定だという。
出力はHDMI 2.0に対応する映像/音声出力用のメイン端子と、HDMI 1.4に対応する音声出力専用端子を備え、映像と音声の分離出力が可能だ。これによりHDMI 2.0に対応していない旧来のAVアンプとも接続できる。さらに従来のBlu-ray Discも4K解像度にアップスケーリングして出力できるほか(50/60Hz)、逆にHDR非対応のテレビやディスプレイに接続した際に適切な変換処理を行う「HDR to SDR変換機能」も用意した。
オーディオ面にも力が入っている。旭化成エレクトロニクス製プレミアム32bit DACチップ「AK4458VN」を採用した7.1chアナログ音声出力回路を備え、Dolby TrueHD、DTS-HD Master Audioのフルデコードが可能。Dolby AtmosやDTS:Xといったイマーシブ・オーディオフォーマットはパススルー出力に対応する。
ネットワーク機能も充実。ギガビットイーサの有線LANポートに加え、IEEE 802.11acに対応するWi-Fiを内蔵。DLNAやSMBでホームネットワーク内にあるPCやNASに保存されているメディアファイルの再生が可能だ。さらに本体前面にUSB 2.0ポートを1基、背面にUSB 3.0ポートを2基備えており、USBメモリーやUSB外付けHDDからファイルを読み込むことができる。対応フォーマットは、最大192kHz/24bitのAIFF、WAV、ALAC、APE、FLACといったPCMフォーマットに加え、5.6MHzまでのDSD、マルチチャンネルの2.8MHz DSDフォーマット再生に対応する。
さらに日本ローカルの仕様もサポートしている。例えばDLNAはDTCP-IPに対応し、ホームネットワーク内にあるBDレコーダーなどからデジタル放送の録画番組を再生できる。またディスクメディアでもCPRM対応のDVD-Rなどの再生が可能だという。
本体サイズは430(幅)×311(奥行き)×79(高さ)mm。重量は4.3kg。なお、新製品の発表に伴い、現行のBlu-ray Discプレーヤー「BDP-105DJP」および「BDP-103DJP」の生産は完了、販売を終了する。
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