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オーソドックスだからこそ“役に立つ”ミラーレス、パナソニック「DMC-G8」(3/3 ページ)

» 2016年12月21日 11時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 連写はメカシャッター時で約9コマ/秒。AF-Cだと約6コマ/秒。超高速ではないが中堅クラスとしては十分満足できる性能だ。

 4Kフォトを使えば、800万画素相当で電子シャッターに固定されるけれども、秒30コマで撮れる上にあとから1枚だけ選べるという良さがあるのでそこはうまく使い分ければOKである。

 キットレンズは特筆したい。DMC-GX7 MKIIは薄くてコンパクトで安価な12-32mmのパンケーキズームが付属したが、DMC-G8につくのは12-60mm F3.5-5.6である。

キットレンズは「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」。常用レンズとしては申し分ない便利さだ

 このレンズ、24-120mm相当と、広角から中望遠までカバーしつつ、最短撮影距離が望遠側でも25cmとハーフマクロ並みに寄れる利便性が高いレンズなのだ。レンズ内手ブレ補正も持っているのでDMC-G8だとDual I.S.として動作する。単体で購入するとそれなりのお値段なので、レンズキットで買いたい。

蜜を吸いに来た蝶にぐぐっと迫ってみた。バリアングルモニター+タッチAFのおかげで無理な姿勢をしなくても好きなアングルで寄れるのが素晴らしい(120mm相当 1/640秒 F5.6)

 この12-60mmレンズを装着し、iAモードでの広角と望遠の作例もどうぞ。

ちょっとシャープネスが強めにかかっているが(iAモードだからか)階調も発色もOK(24mm相当 1/640秒 F9 ISO200)
キットレンズでこれだけ撮れれば問題なし(120mm相当 1/640秒 F10 ISO200)

 iAモードで撮影したポートレートも。

夕方のサイド光だがうまく階調をまとめてくれた。瞳検出機能を持っており、手前側の目にピントを合わせてくれる(106mm相当 1/320秒 F5.6 ISO200)

 他にもフォーカスセレクト機能にフォーカス合成(異なるフォーカス位置の写真を合成して被写界深度の深い写真を作る)、インターバル撮影、各種フィルター、凝ったシーンモードなど細かい撮影機能や設定も多くあり、その気になればかなり凝った撮影も可能だ。動画機能も優秀で、4K動画をMP4でも撮影できる。

 特筆すべき強い個性はないけれども、その分扱いやすいし、汎用性が高くてどんなシーンでも活躍すること間違いなしのカメラである。

 汎用性や幅広い活躍の場をもとめるならDMC-G8が、スナップ撮影がメインならDMC-GX7 MKIIかな、と思う。オーソドックススタイルの役に立つミラーレス一眼が欲しい人には超お勧め。

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