「2016年9月の時点でも、なかなか炊け具合が安定しませんでした。寺尾から『あと1週間やるよ』と言われ、さらに徹夜で開発を続けましたが、1週間後、試食してもらう日にまた失敗しちゃったんです。その時、もう開発は終わりかと覚悟もしましたが、さらに『2時間やるから』って言われて」。商品化にGOサインが出たのは、この“泣きの1回”の後だった。
こうして完成した「BALMUDA The Gohan」。社長の寺尾氏はどう感じたのだろう。「美味しくできました。僕がOKを出した後、さらに味が良くなっています。土鍋の味も超えたと思いますよ」(寺尾氏)
目指したのは、個人の好みを超えた美味しいごはん。かつて生み出した「GreenFan」の風が人種や国籍を超えて、だれもが「心地いい」と感じられるように、「BALMUDA The Gohan」が炊き上げるごはんは、万人が「美味しい」と感じられるレベルに仕上がったのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR