KDDIは杏林大学医学部と共同で、携帯電話を利用した健康診断結果の閲覧システムを開発した。
このシステムのポイントとなるのは、1)数値データを携帯電話上でグラフ化するための関数群の開発 2)数値データを携帯電話に配信するための簡易なミドルウェアの開発の2つ。これにより、経年変化をグラフ化してグラフ全体を見るためのスクロール機能、詳細データを確認するための拡大機能などが実現し、携帯電話に配信された健康診断の結果を過去からの変化と合わせて確認できるという。データの閲覧は、BREWやJavaのEZアプリで行う仕組み。
また各検査項目の指標となるデータを同時に送信することもでき、実際の数値と指標を比べながら健康状態を把握できる。
KDDIは社内の一部でこのシステムのトライアル運用を実施、検証を行う予定。健康診断結果を携帯に配信するASPサービスとしての展開や、健康状態の管理、将来の病気予測、治療の管理などの機能を拡張した健康管理システムへの展開も視野に入れている。また、残高預金の変化など、健康診断以外の個人データ配信にシステムを生かすことも検討している。
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