文字の色や太さを変えたり、画像を挿入したりと、カラフルなメールのやり取りを可能にしたのが900iシリーズの新機能「デコメール」。PC用メールでいうところの「HTMLメール」にあたるデコメールを、PCやデコメール非対応端末に送信するとどうなるのか、またPCからHTMLメールを送信するのは可能なのか──を試した。
まずはデコメールを、F900iからPCのメールアドレス宛てに送ってみると、下の画面のように表示された。
メールソースは改行なしの1行で記載され、単純なタグによる記述であることが分かる。
次に、デコメール非対応の「D505i」に送信した場合を見てみよう。
HTMLタグがそのまま表示されたテキストで送られてくる……などということもなく、予想通りHTMLタグのみが省略されたプレーンな文章のメールが届いた。
つまり、HTML表示対応のPC用メールソフトにはHTMLメールとして、非対応端末にはプレーンテキストが送られるようだ。
最後にPCのメールソフトからHTMLメールを送信してみた。まずは手っ取り早く900iから届いたデコメールを引用、そのまま返信してみると、HTMLスタイルがすべて無視されたプレーンなテキストとして、引用部に配置してあった画像は単なる添付ファイルとして届いた。PCからHTMLメールを送信する場合、PCメールソフトにて“デコメール(HTMLメール)の引用”をしないほうがいいようだ。
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PC側で一から作成したHTMLメールを作成し送信する。こちらはしっかりHTMLメールとして届いた。
ただし、OutlookのHTMLメールではフォントサイズ指定の単位に“ポイント”を用いて細かく設定できるのに対し、デコメールでは“大、中、小”の3段階しかない(2004年1月28日の記事参照)ため、HTMLメールで指定した微妙な文字サイズの違いは表現できなかった。ちなみに、HTMLメール作成時にあまりに大きな画像を配置したり、デコメールで使用できないタグを用いた場合にはそれらのみが無効となるので注意したい。
PCからHTMLメールの送信――基本的には900iシリーズにデコメールとして届く。ただし、細かな表現工夫をする際にはデコメールでその表現が無視されてしまわないよう、まずデコメールに有効なタグがどれかを簡単にでも確認しておくとよいだろう。
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