国内利用の端末としては改善の余地も〜VGS対応の「V801SA」(1/2 ページ)

» 2004年03月08日 05時43分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「V801SA」(2003年11月の記事参照)はボーダフォンの3Gサービス、Vodafone Global Standard(2003年11月の記事参照)に対応する三洋電機製端末。W-CDMAに加えてトライバンドのGSMにも対応し、国内はもちろん海外の幅広いエリアをこれ1台でカバーできる。

 また地域は限定されるものの、海外からでもEメールの送受信やWeb閲覧といった「ボーダフォンライブ!」サービスを利用でき(2003年11月の記事参照)、流行りの「着うた」(2003年11月の記事参照)にも対応している

 V801SAと付属のACアダプタ。ACアダプタは100〜240V入力対応の世界仕様のため一般的なものよりは大きい。コンセント側のケーブルは日本仕様のものしか付属しないので注意

 V801SAのメインターゲットは、世界中を飛び回るビジネスマンということになるだろう。ただ現行のVGS端末で唯一のTVコール(テレビ電話)対応端末でもあり、国内利用が中心のボーダフォンユーザーが買い替えを意識する端末でもある。

開いて通話、閉じて終話も可能なスライドスタイル

 V801SAで目を引くのは、国内モデルの現行ラインアップでは久々の登場となるスライドスタイルのボディ。閉じた状態でも大きなディスプレイを利用できるのがメリットだ。同様のコンセプトの端末にはドコモの「SO505i」「SO505iS」、auの「A5305K」「A5502K」などがあるが、V801SAのスライド式ボディは片手での開閉の操作にそれほど慣れを必要とせず使えるのがいい。

 決定キーや方向キー、ソフトキーはディスプレイ側にレイアウトされる。開いて使う必要があるのは手動でダイヤルする場合、文字入力を行う場合だけで、「開いて通話開始、閉じて通話終了」という分かりやすい操作も可能。簡易キーロックも閉じる操作と連動しているので、誤操作を防いでくれる。

 閉じた状態と開いた状態。いずれの状態でも十字キーとその周辺のキーは共通で利用できる。片手での開閉も比較的容易だ

ダイヤルキー部分のみが閉じると隠れる構造。方向キーと数字キーの間がかなり広い

 ただ、開いた場合にダイヤルキーと方向キーなどの間隔が空きすぎる上、段差があるのは少々使いづらい。日本語入力では漢字変換で方向キーを頻繁に使うので、どうしても指の動きが大きくなってしまい、違和感を感じる。文字入力で方向キーを使うことが少ない英語圏であれば問題ないのだろうが、日本語入力では気になる部分だ。

 スライドボディもデザイン優先の感がある。構造上、強度の問題もあってスライド幅を大きく取れないのだろうが、開いて利用するダイヤルキー部分の縦の間隔が狭く、ディスプレイ側にあるキーとの位置関係も含め操作感は今ひとつだ。ディスプレイ側のキーをあまり下端に寄せてしまうと今度は閉じた状態での操作性に難が出てしまうのだろうが、後継製品ではなんらかの形でクリアしてほしいところだ。

 またサイズもコンパクトとはいえない。W-CDMA+GSMトライバンド対応で複雑化する無線ユニットとのトレードオフともいえるが、大型化の進んでいる最近の端末の中でも大きな部類。重さ146グラム、厚さ26ミリと、現行のボーダフォン端末の中では最も重く厚みもある。

 折りたたみタイプの代表ともいえる「N505i」(2003年7月の記事参照)との比較。V801SAは数字キーの縦の感覚が狭く、ダイヤルキーと方向キーの間隔がとても広いのが分かる
 SDメモリカードは上端部分に収納する。背面のカメラユニットはディスプレイ側にあるので、自分撮り以外は開いた状態で利用する

 テレビ電話利用では、折りたたみ型のようにディスプレイ部を適切に傾け、机の上に置いて通話するといったことができないのが難点。充電スタンドは角度が可変でテレビ電話利用時に便利な構造になっているが、このために充電スタンドを持ち歩くわけにもいかない。ここはスライドスタイルを採用したがゆえで、仕方がない部分だ。

充電スタンドを利用すると机の上に置いてテレビ電話できる。充電スタンドの角度は固定ではなく、ほぼ任意の角度に変更できる

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