“回転型”主流の座に〜韓国も米も:CeBIT 2004

» 2004年03月20日 03時43分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 もともと韓国メーカーを中心に登場した、液晶が左右に回転するという独特なヒンジ構造のモデル。日本国内でも、話題を振りまいた京セラの「A5305K」(2003年5月の記事参照)に続き、「SO505i」(2003年4月の記事参照)、パナソニック モバイルの「P505iS」など(2003年11月の記事参照)、横回転型の端末が続々登場。カメラを生かしたヒンジ構造として、確実に市民権を得てきた。

 CeBIT 2004では、こんな“独特のヒンジ構造”が海外でもポピュラーになっていくことを予感させる端末が目白押しだ。

どこかで見た? メガピクセル端末と回転型の組み合わせ

 メガピクセルカメラの搭載が、従来の折りたたみ型から凝ったヒンジ構造への転換を促したのは「SO505i」でご存じの通り。世界各国でも、メガピクセル端末は普通の折りたたみ型ではない。

説明員によると、内蔵メモリは50Mバイト。本体に約200枚のメガピクセルサイズの静止画が保存できるという。発売は7月〜8月

 写真は、Samsungが展示した同社初のメガピクセルGSM端末「SGH-P730」。「CAMCORDER PHONE」の名称通り、ポイントはカメラだ。カメラはSamsung製100万画素CMOS。ゴツいヒンジ部の裏側に埋め込まれている。

 このカメラを活用すべく、多彩なスタイルで写真・動画が撮影可能。普通の折りたたみ型端末のように液晶が開閉するほか、横にも回転する──。

 つまり、パナソニック モバイルの「P505iS」が採用した“爪切りスタイル”がここにもあるわけだ。

P505iSとの構造上の大きな違いは、写真左下のストッパー。普通に液晶を開くとストッパーに当たって15度程度の角度がついて止まる。ここから横に回転させるとストッパーが外れ、180度まで開いた状態で回転させられる

 次の写真も“どこかで見た”形状だ。LGが展示している「T5100」は、130万画素のCMOSカメラを備えた端末。カメラの位置に注目。盛り上がったヒンジ部にビルトインされたカメラは、液晶の開閉に併せて一緒に回転する。同じカメラが、開くと内側に、閉じると外側に向くわけだ。

 つまり──。こちらも三菱電機の「D505i」が採用したヒンジ構造に酷似している。

高精細な背面ディスプレイを使って撮影を行う

31万画素ながら“カムコーダスタイル” Motorola「V80」

 回転……という点では、Motorolaも負けていない。31万画素ながら、液晶が横回転する「V80」は来場者の人気の的。この回転スタイルは、まさにカメラのためにある。閉じたまま、デジカメのように構えて撮るというよりも、横向きまで回転させて、ビデオカメラのように撮るのが正しい。

ブースの説明員によると「通話は開けて行う」そうで、閉じたまま通話するよりは「ヘッドセットを使ってください」。着信時などに、半透明になっている液晶側面部が光るのがきれいだ。ちなみに回転時は液晶表示が上下反転する“京セラ方式”である
カメラ自体は31万画素で、外部メモリも備えておらず撮った写真は5Mバイトの内蔵メモリに保存する。それでも“カムコーダスタイル”のアピール度は高い
こちらはMotorolaのメガピクセルカメラ搭載端末「MPx」(2月25日の記事参照)。MicrosoftのWindows Mobileを搭載し、横に開くPDAスタイルのほか縦に開く携帯電話スタイルと2方向の折りたたみに対応。無線LANも内蔵する

 欧州勢では、まだこうした複雑なヒンジ構造の端末は珍しい。Sony Ericssonが投入する「S700」程度しか見あたらないのが現状だ(3月19日の記事参照)。しかし携帯電話が“イメージング”を軸に進化していくなら、避けられぬ道なのかもしれない。

 国内ではカメラの画素数だけでなく、それを表示するディスプレイの大きさと解像度が重要な要素だと認知されて久しい。大きな液晶と高解像度のカメラを、どのような形で携帯に盛り込んでいくのか。チャレンジはまだ始まったばかりだ。

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