4月29日に閉幕したCeBIT Asia 2004会場には、中国メーカーの携帯端末も数多く展示されていた。会場でNECも言っていたように、中国では機能面というよりは、ブランド力やデザインが重視される傾向がある(4月28日の記事参照)。そのため日本人からすれば感心するような、面白い外見の端末も多い。まとめてフォトレポートとしてお届けしよう。
中国の端末の特徴として、まず感じたのは「小ささ」。日本の端末と比べて、明らかに一回り小さい。「ぴちぴちピーチ」などのネーミングと合わせて、端末の小ささ・かわいさを前面に押し出した「P252iS」(4月26日の記事参照)クラスの端末なら、ゴロゴロしている。
印象的だったのは、しばしば端末の一部に「金色」が使われていること。これもデザイン重視の一貫なのだろうが、不思議なもので、金色を使うと“中国の携帯”らしさがグッと増してくる。
面白いと思ったのは、DBTELのブースで見かけた新機種「J7」。外見は普通だが、価格を聞くと「4500元」「4000元」と2種類の価格が返って来た。日本円にして、6000円以上の開きがある(500元=6500〜7000円)。よく確認してみると、どうやら端末についている装飾の違いで、価格差が生じるらしい。
カラーバリエーションならぬ「装飾バリエーション」なのだが、このあたりも日本にはちょっとない発想といえるだろう。
全体に小型で、アクセサリのような雰囲気をかもし出す中国携帯。ただし、最近のトレンドとしては、日本で見かけるようなデザインの端末も増えてきたようだ。
DBTELが大々的にアピールしていた新機種「M7」は、日本でそのまま出しても違和感のない外見。カメラ/動画撮影/MP3プレイヤー/FMラジオ機能などを揃えた多機能が売りで、「10の機能が1つに収まった」とうたう。
Capitelがイチ押し端末「C8198」は、背面ディスプレイに6万5000色有機ELを搭載した端末。26万色TFT液晶を備え、30万画素カメラも搭載する。こちらも日本的な雰囲気のハイエンド端末だった。
中国でも「機能重視」の文化が根付いてくるようになるのか。それと合わせてデザインにも変化が起こるのかが、今後のポイントだろう。
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