5つのポイントから見る「A5506T」の新機能

» 2004年06月04日 23時22分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 東芝製のau端末「A5506T」(6月2日の記事参照)は、ボディデザインが一新され、新機能を使いやすくすることを考慮して開発されたという。新機能を5つのポイントから見ていこう。

 東芝製の「A5506T」(6月2日の記事参照)。A5501TやA5504Tの特徴だったテレビへの出力機能の搭載は見送られた(2003年10月の記事参照

QRコードを読み取ったらすぐ目的地までのルートを表示

 東芝は、EZナビウォーク対応に最初に対応した「A5501T」をリリースしたメーカー(2003年10月の記事参照)。そのせいか、A5501Tと「A5504T」の購入動機調査では、4分の1が「EZナビウォーク目当てだった」と東芝モバイルコミュニケーション社モバイル国内営業第一部の東條正勝氏。

 新機能の“EZナビウォークとQRコード読み取りの連携”は、普及機となる「A5506T」で、EZナビウォークをもっと気軽に使ってもらおうというのが狙いだ。

 3キャリアがQRコード読み取りに対応した端末をリリースし始めたことから、最近では一部フリーペーパーや雑誌にもQRコード入りのものが出てきている。「フリーペーパーのグルメ情報にはQRコードに店の住所も入っている。A5506TのEZナビウォーク連携を使えば、今いる場所から行きたい店までの道のりを簡単に出せる」(東條氏)

 連係機能の最大のウリは、住所データとEZナビウォークの連携だ。QRコード情報を読み取って住所データをクリックすると、「アドレス帳に登録する」と「EZナビウォークを起動」の2つの選択肢が現れる。ここで「EZナビウォークを起動」を選んで「ここへ行く」をクリックすれば、自分の現在地が自動的に測位され、今いる場所から目的地までのルートを表示してくれる。「従来端末に比べてルート表示させるまでの手順が少なく、目的地を入力する煩わしさもない」(東條氏)。

 東芝のau端末としては初めて、BREWアプリとカメラとの連携によるQRコード読み取りに対応。「QRコードはどういう使い方が便利なのか、と考えたとき、地図や電話番号との連携が分かりやすくていいのではないか、という話になって生まれた機能」(東條氏)

なぜ130万画素CMOSなのか

 A5506Tに搭載されたカメラは、130万画素CMOS。CCDが主流の中にあって、“なぜ、今CMOSなのか”が気になる。

 CMOSの搭載には3つの理由があると、東芝モバイルコミュニケーション社 商品企画第一部の今村誠主務。1つはCMOSの性能の向上だ。「昔のCMOSのイメージからはずいぶん変わっていて、実用に耐えるレベルになっている。応答性はCCDに比べて劣るが、静止画を撮影する分にはCCDに引けを取らない性能が出ている」(今村氏)。

 あとはコストとサイズだ。普及機のため価格を抑える必要があったことと、「CMOSのほうが小さく作りやすい」ため、実装しやすかったからだという。

 A5501TやA5504Tのカメラは、それほど凝った設定ができず、シンプルなものだったが、A5506Tにはさまざまな機能が搭載されている。

 A5501TやA5504Tでは1144×880ピクセルだった静止画の最大撮影サイズは1280×960ピクセルになり、連写や接写にも対応。暗い場所での撮影を補助する「ナイトモード」や、「太陽光」「くもり」「蛍光灯」「白熱灯」から選べるホワイトバランスの調整機能も搭載されている。

 ユーザーからのニーズが多かったという、画像切り出し機能も装備。メガピクセルで撮った写真の任意の部分を、壁紙やサブディスプレイ、発着信画面サイズに切り出せるようになった。

 「前モデルでは明るさ調整くらいだったが、今回はカメラ機能を強化した」(東條氏)。撮影時の全画面表示にも対応している。なお、メインディスプレイは自社製のものが採用された

下ソフトキーに好きな機能を割り当て〜文字入力

 文字入力でユニークなのは、下ソフトキーの2つに入力時のサブメニュー内の機能を割り当てられる「ショートカット割り当て」の採用だ。「絵文字や記号を割り当てておけば、入力中にサブメニューを開くことなく絵文字や記号を入力できる」(東條氏)。

 これは、「1週間、さまざまなユーザーが文字入力する様子を見続ける」という調査の結果、採用した機能だという。「ユーザーは、実にさまざまな方法で文字を入力している。ユーザーがうちのインタフェースに合わせるより、ユーザーが使いやすい方法にカスタマイズできるほうが便利だというところから採用を決めた」(東條氏)。

 文字入力システムの「モバイルルポ」は、フレーズ予測に対応。細かいところでは、従来の東芝端末では2つの下ソフトキーで予測候補の選択を選ぶ仕様だったのが、下キーでの選択に変わっている。ただ、これは設定を変えることで、従来の東芝端末方式に合わせることも可能だ。

3つボタンから、2つボタン〜その影響は

 A5506Tは既報の通り、東芝伝統の3つの上ソフトキーの採用を見送り、2つのソフトキーにレイアウトを変更している(5月20日の記事参照)。

 この変更がユーザーに与える影響はそれほどないだろうと今村氏は話す。「基本的に3つボタン端末でソフトキーを使うシーンでも、真ん中のボタンに割り当てられた機能は、決定キーをそのまま使えることが多かった。ユーザーに与えるインパクトは少なく、それほど違和感があるとは考えていない」(今村氏)

 東條氏は、2つボタンがダイヤルキー部分のレイアウトにメリットをもたらしたという。「2つボタンにすると、ダイヤルキー部分を大きく取れる。A5506Tのダイヤルキーは、押しやすい大きさにできた」(東條氏)

英語にも対応したスマートモード

 初心者ユーザーがウイザード形式で必要最低限の機能を操作できる「シンプルモード」もブラッシュアップされた。これまでテキスト表示だったメニューがアイコン形式になり、ディスプレイ下部には、何ができるのかの説明も表示される。

 また、メニューやメール、EZweb、文字入力時のいずれも大きなフォントでの表示に対応した。「スマートモードに設定する際に、“すべてを大きい文字にするかどうか”を聞いてくる。“はい”を選べば、各機能一括で大フォントに設定される」(東條氏)。

 スマートモードは、必要最低限の9つの機能がアイコンでグラフィカルに表示される(中)。ノーマルメニューには12の機能が並ぶ(左)


 A5506Tはバイリンガル対応。スマートメニューもバイリンガル対応だ


 A5506Tでは、時計表示の位置を動かせるようになった。「2行時計だと9カ所、1行時計は上中下の3段階に動かせる」(東條氏)。撮った写真を待ち受けにする際、ポイントとなる部分と時計が重ならないよう設定できる


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