ボーダフォンライブ!サイトには、海外への旅行や出張時に役立つ「海外便利サイト特集」というリンクがある。日本や世界の天気、ニュース、交通/航空状況のほか、各国の情報を掲載したガイド、例文なども紹介している翻訳機能付き辞書、株式/為替情報を提供するビジネス──などのジャンル別に各コンテンツが詰まっていた。
期待していたのは、「現地でどれだけ使えるか」ということだ。旅先で役に立ったのは「世界の天気」。旅行中は必ず外出することになるため、降雨情報が気にかかる。何時からテレビで天気予報が見られるのか、自分がいる時間に放映するのかがまったく分からないイタリアで、いつでもサッと調べられるのは便利でいい。
海外便利サイト特集の中でもかなり活躍したのが「世界の天気」。惜しむらくは、ほとんどの予想が外れたことか…… |
また、「携帯翻訳J-Server」サイトからダウンロードした通貨レート計算Vアプリ「jsp単位換算」も、活躍してくれた。イタリアでは、レストラン前に価格付きのメニューを置いているところが多く、財布と相談しつつメニューとにらめっこ……という場面も出てくる。予算が厳しくなる旅の後半戦に正確な値段が分かるのは、かなり助かる。ケータイを操作するだけなので、“電卓を取り出して……”という煩わしさがない。
さほど使わなかったのは「辞書」。特に会話文例集は「ケータイならガイドブックと違って、出先でラクに使えるじゃん!」と期待していたが、現地で交わす会話ではケータイを参照するタイミングが難しく、検索して眺めるヒマがない(仮に文例集を使って質問できたとしても、その答えが分からなければ意味がない)。これは、“日本を発つ前にしっかり勉強しておけよ”ということか……。街中や駅などでの表示でわからない単語があった場合にケータイを取り出して辞書を使う──というのが現実的なようだ。
「本当にすぐつながるのかな」という不安とは裏腹に、システム設定さえすれば、日本で携帯を使うのとなんら変わりなく使えたV801SH。海外にいるからといってボーダフォンライブ!の内容が特に変わるわけでも、写メールの送信にひと手間かかるわけでもなく、ケータイの画面を見ている限りでは、自分が海外にいることを忘れてしまいそうだ。その代わり、クレジットカードが使える公衆電話ボックスの中で異国情緒を味わう……なんてこともなくなり、寂しい気もするわけだが。
身軽に動き回りたい旅先で、通話/辞書/路線検索/カメラ/電卓などが一体になったツールはありがたい。旅行での外出時に、極力モノを持ちたくない筆者にとって、「普段持ち慣れているケータイひとつで外出できる」というのは、かなりポイントが高かった。
海外で日本の情報を得られるのもうれしい。帰りの飛行機の出発を待つ間、ボーダフォンライブ」!のニュースサイトで日本のニュースをチェックできたので、帰国後も“浦島太郎状態”にならずにすんだ。
予想以上に使い勝手がよかったので、「地図情報サービスもあればもっと身軽になるのに」「位置情報サービスも」「現地のレストランのデータベースが検索できればいいのに」などと欲が出てきてしまう。せっかく海外でも日本と変わらず使える端末を出したのだから、現地で使えるコンテンツのさらなる充実を──ボーダフォンさん、ぜひぜひお願いします!
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