「V801SH」と一緒に“ローマの休日”(1/2 ページ)

» 2004年07月07日 15時52分 公開
[野田幾子,ITmedia]

 何の気なしに「明日からイタリアへ行くんですよ」と話した私に、ポンと手渡されたボーダフォンの3Gケータイ「V801SH」(2月2日の記事参照)。担当編集者曰く「コレ海外で使えるから。記事よろしく!」とのこと……(2003年8月の記事参照)。

 聞けば、海外に持っていって通話や写メールできるのはもちろん、海外でもボーダフォンライブ!サイトにアクセスできるという(2003年11月の記事参照)。なんでも「海外で使える機能やコンテンツが充実している」らしい。

 今年の夏はオリンピックがあるから、海外で使えるケータイを調達しようと考えている人も多いだろう。私、野田が、“フツーの人に、どれくらい便利に使えるか”を試してみた。

拍子抜けするほどアッサリつながる……

 イタリアの空港到着後、はやる気持ちを抑えつつ使ってみる。すると──「本当に海外で使えるのか!?」とドキドキするまでもなく、アンテナバーが立派に3本立ったのだった。あまりにアッサリつながったので、拍子抜けしてしまったほどだ。

 イタリアでの通信方式はGSMの1800MHz帯。日本で使用するモードのままでは使えないので、設定を変える必要がある。端末の「システム設定」で「エリア選択設定」を選び、「海外モード」にして端末を再起動するだけでサクッと使えるようになる。GSMでの使用時は、その旨が端末に表示される。


もう1つ海外で重要なのは時差に合わせた時刻設定。「時刻設定」から「世界時計設定」を選び、「時差設定」で時差分の時間を入力する。サマータイム設定もあり。メイン液晶画面では、現地時刻と合わせて日本時間も表示される


日本への国際電話を頻繁にかける人に便利なのが、国際発信設定機能。日本への電話番号の前に、国際コードや国番号を自動的に付加してくれる

 今回の旅は、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアの3都市間を移動するもの。どこも電波の状態がよく、常に3本立っている状態だ。ボーダフォンのテレビCMのように、日本に電話しようかとも思ったが、CMとは違って相手は筆者がホントにイタリアかどうかなど確かめようもない。「だから何だ」と言われそうなので、写メールを送るに留めておいた。

 こういうとき、テレビ電話なら周りを映すことでイタリアにいることを証明できていいのかもしれない。ちなみにV801SHは、3Gながらテレビ電話には対応していない。

 通話が使えるだけでも、現地の友人と連絡をとったり、レストランや観劇の予約をしようと思い立ったときにはかなり便利に使える。現地で通話を試す機会がなかったのは残念だが、「携帯を持っている」という安心感からか、今回の旅行では公衆電話にまったく目がいかなかった。

 ちなみにイタリアの携帯電話事情を観察してみると、ケータイはストレート型がほとんどで、カラー液晶が付いたカメラ付き端末を持っている人はほとんどいない。ヘッドセットやマイク付きイヤホンを使っている人も多く、「私に話しかけてるの?」とビックリしたら電話中──なんてことも多々あった。“イタリアのみなさん、人がいない方向を向いて電話してくださいよ”と思うこともしばしばだ。

 主な観光名所を巡ったが、どこでもつながるのは気分がいい(ドゥオモの上でもバッチリ電波が入った)。Vodafoneショップは、街のいたるところで見かける。ショップにはV801SHが展示してあったが、売っているわけではないので(あたりまえだが)使っている人はいない


 メールや写メールも、日本で使うのとまったく同じ操作。右はイタリアから写メールした画像を日本のFOMAで受信した画面。V801SHはメガピクセルカメラを搭載しており、最大858×1144の画像を撮影できる。写メールは、最大200Kバイトまで送受信可能。メガピクセル画像は、外付けのSDカードに格納しておける

 858×1144ピクセルで、旅の風景を撮影
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