5分で分かる、今週のモバイル事情9月4日〜9月10日

» 2004年09月10日 21時08分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

ソフトバンク、800MHz帯で携帯参入意向

 この1週間はソフトバンクの携帯参入を巡る話題で始まった。携帯電話に最適といわれる800MHz帯の再編にあたり、同社は周波数の割当を希望している(9月6日の記事参照)

 週末にはYahoo!BBユーザーやODNユーザーに、総務省への意見を呼びかけるメールを出すなど(9月4日の記事参照)、周波数の確保に必死だ。800MHz帯の周波数が取得できれば、CDMA方式(W-CDMA方式またはCDMA2000方式)で1〜2年後のサービスインを目指す。

 携帯電話は国から周波数を割り当てられて初めてサービスできるビジネス。同社はこれまで空きのあった2GHz帯を使いTD-CDMA方式での参入を検討してきたが、800MHz帯ならばより早いサービスインが可能になる。

au、再び月間純増シェアトップに

 新規参入を目指す企業がある一方、既存キャリアの間でも熾烈な競争が続いている。KDDIは2カ月ぶりにドコモを抑えて首位に返り咲いた(9月7日の記事参照)

 KDDIの新サービスも好調だ。FMラジオチューナー内蔵の携帯電話が、昨年12月の発売以来約9カ月で100万台を超えた(9月9日の記事参照)

韓国・釜山でTELECOM ASIA 2004開催〜HDD内蔵携帯も

 韓国では、ITU(国際通信連合)主催の通信関連展示会「TELECOM ASIA」が釜山で開催された。国内のキャリアの講演や展示もあったが、韓国携帯メーカーの勢いが印象的。

 Samsungは、世界初のHDD内蔵携帯を参考展示。1インチ1.5GバイトのHDDを内蔵し、MP3形式の音楽再生などが可能だ(9月7日の記事参照)。韓国では、携帯電話を音楽プレーヤー代わりに使う層が増えており(9月8日の記事参照)、「iPod」対抗の急先鋒としても期待される。

 また、内蔵メモリ1Gバイトの端末や(9月8日の記事参照)、モバイル放送対応端末(9月8日の記事参照)、血糖値測定機能を備えた端末など(9月9日の記事参照)、“横並び護送船団方式”で進む日本とは違い、とがった機能を持つ端末が多数お目見えした。

ツーカーが新サービス「朝刊メール」

 国内ではツーカーグループが久々の新サービス。ニュースやコラムをEメールで毎朝配信する「朝刊メール」を10月15日から提供する(9月9日の記事参照)。料金は無料だ。

さて、来週は?

 来週14日には、電子情報技術産業協会(JEITA)から7月の携帯電話出荷台数統計が発表される。前年同月比でマイナスが続く中での出荷量が注目される。

 15日には東京ビッグサイトで「自動認識総合展」が開催される(Web参照)。バーコード、2次元コード、RFID、非接触IC、バイオメトリクスなど、自動認識を網羅した展示会。NTTドコモも出展を予定している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年