韓国で登場「モバイル放送」対応携帯。日本では?TELECOM ASIA 2004

» 2004年09月08日 20時48分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 日韓共同プロジェクトとして、サービス準備が進む「モバイル放送」(韓国の名称はDMB)。日本では10月中旬に、韓国では12月末に商用サービスが開始される予定だ。韓国の携帯メーカーではSamsungとLGの2社がDMBを受信可能な端末を発表。商用サービス開始に合わせて発売するという。

受信用チップ作ってます〜東芝

 日本でもモバイル放送を閲覧できる携帯電話の開発に向けた動きが見られる。東芝が、モバイル放送受信用のLSIを開発しているのだ。「2005年の秋、冬ごろに対応端末を市場に出すことができるようLSIの開発を進めている」(東芝の説明員)。

 東芝によると、韓国のDMB対応端末はバッテリーの持ち時間が少ないという。「Samsungは自社開発の受信用チップを、LGは東芝のモバイル放送専用端末に使われているチップを使っている。どちらもDMB受信時のバッテリーの持ちは2時間程度」(東芝の説明員)。

 東芝が携帯電話向けに開発するチップは、モバイル放送受信時に3時間バッテリーが持つことを目標にしている。「モバイル放送を受信しつつ、携帯電話としての利用も損なわない低消費電力が目標。もう1つは省スペース」(東芝の説明員)。

 モバイル放送は現在、各キャリアに携帯電話上でのサービスを提案中。合意が得られ次第、対応端末開発に乗り出せるよう、準備を進めている。

韓国のDMBと対応端末2モデル

 韓国のDMBは、動画チャンネル14番組でサービス開始予定(音楽チャンネルは24番組)。ドラマ、スポーツ、ゲーム、映画、音楽、マンガなどが用意され、14番組のパッケージで視聴料は1カ月1万3000ウォン(約1300円)を予定している。

 受信対応端末を用意しているのは、SamsungとLG。Samsungはストレート型ながら底面を90度回転させるとテレビ用の画面が現れる「SCH-B100」。LGは、ノーマルな折りたたみ型の「SB100」だ。いずれも商用サービス開始のタイミングで市場に投入したいとしている。

 下半分の底面を回転させるとテレビ用のディスプレイが現れるSamsungの「SCH-B100」
 LGの「SB100」は折りたたみ型

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