ドコモがコンセプト端末として冬商戦に投入するのが三菱電機製の「Music PORTER」。型番は「D253iWM」で、WMは「with music」を意味する。音楽プレーヤーとFMラジオの両機能を備えることで、“いつも身近に音楽を”というライフスタイルを提案する。
開発中のMusic PORTERを、半日ほど使ってみた印象をお届けしよう。なお今回試したのは試作機のため、製品版では仕様が変わる可能性があることをご了承いただきたい。
音楽機能は端末を閉じたまま、付属のリモコンで操作可能。プレイボタンの長押しで、音楽機能が起動する。あらかじめ設定すれば、長押しでラジオが起動するようにもできる。
FMラジオは、マイク付きイヤホンを本体から抜くと音が聞こえないが、ATRAC3プレーヤーは背面のスピーカーから音を出すことも可能。ヘッドフォンで聴く音に比べると迫力不足は否めないが、周りの人に音楽を聴かせられるのは、なかなか楽しいものだ。
Music PORTERのボディデザインは、MDプレーヤーを意識したものだ。背面液晶は備えず、カメラやスピーカーは底面に装備。アンテナも内蔵型にするなど、携帯電話らしかぬデザインが特徴だ。
面白いのが、世代によって第一印象が異なる点。20代前半のスタッフは、“携帯らしくない可愛さ”に嬌声を上げ、30代後半以降の男性スタッフは、「昔のヒーローもの(ウルトラセブン)に出てきた通信機器みたい」と、腕に付けてみようとする。変わった形だけに、その注目度は高いようだ。
横長液晶を採用しているのもMusic PORTERの特徴。この画面を生かすためか、Music PORTERはメニューにタブを利用して画面を横に広く使う操作体系が多く見られる。
電話帳は、「ア」から「他」までのタブが一画面上に表示され、横方向キーで切り替え可能。個人の情報も、電話番号やメール、住所などは横一列に並んだタブから選ぶことになる。
音楽機能を使う上でも、横長画面は便利だ。長い曲名も1画面で表示でき、詳細情報画面の視認性もいい。
四角いボディの影響が大きいのは、ダイヤルキー部分のレイアウト。一般的な端末に比べ、幅が広く長さが短いので、方向キーやソフトキー、ダイヤルキーは、間隔がぎゅっと詰まった形で配置されている。左右ソフトキーやクリアキーは慣れるまで押し間違えることもあり、ホールド感も横幅がある分、初めは違和感を感じるかもしれない。
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