画質はどのくらいか?(1セグ放送編):1セグ放送&モバイル放送・徹底比較(2/2 ページ)

» 2004年10月19日 02時52分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 前出の大吉氏はこの質問に答える前に、かつてMPEG-4ベースの映像伝送実験を行っていた時代を振り返る。

 「MPEG-4で384Kbpsの映像を伝送すると、何かこう、(画面がゆがんで)溶けているような映像が……これはダメだと。2000年当時言われていたのは“MPEG-4では700Kbpsないとだめだ”ということだった」

 しかしその後、コーデックの技術の進化する。2001年、2002年になると状況は様変わりしたという。

 「384Kbpsで、十分見られるようになった」。その後H.264という新コーデックが登場するにおよび、状況はますます改善されたという。「QPSKの1/2、2/3といった方式でも、携帯電話の小さな画面でなら、まあ許される範囲のところまできた」。

 1セグ放送の画質を、「VHSレベル」「DVDレベル」などの言葉で表現してほしいと無理を承知でリクエストしたところ、「VHSの3倍を、1〜2回ダビングしたぐらいだろうか」(笑)とのことだった。

 TBSのメディア推進局 デジタル放送企画部の井川泉氏は、デジタル放送では“ゴースト”(反射波も受信することによる画像のブレ)が存在しないことをメリットに挙げる。

 「アナログのほうが『まろやか』で奥行き感があるという人もいるが……。ゴーストがないというのは大きく、きれいと思うことが多い」とした。

12セグメント受信の場合

 ちなみに、地上デジタルの固定・12セグメント受信では基本的に64QAMのキャリア変調方式を採用している。符合化率にもよるが、データ伝送率は64QAM 7/8で19.7Mbps、3/4で16.85Mbpsだから、文字通り1セグ放送とは「ケタ違い」のクオリティだ。

 もっとも、変調方式を16QAMに変更することもある。

 「大災害などでインフラが壊れた場合、16QAMでの放送に切り替える。これなら、多少アンテナが傾いていても受信できる」(大吉氏)

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