薄型ながら深みのあるデザイン、マグネ補強も〜「A5507SA」WPC EXPO 2004

» 2004年10月20日 13時25分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 三洋マルチメディア鳥取製の「A5507SA」が、WPC EXPO 2004のKDDIブースにお目見えした。ターゲットは、10代から20代のローティーン。この端末を軸に“友達や親、その親などにも広がっていくような端末を”という「A5405SA」からのコンセプトも健在だ(4月16日の記事参照)

 カードスロットを廃し、背面液晶をモノクロに割り切ったこともあり、薄さは20ミリ。カメラも30万画素クラスと、コストの低減を意識して開発されているが、QVGA液晶はしっかり積んでいる。「ディスプレイはユーザーが頻繁に目にする部分。ここのクオリティがしっかりしていれば、カメラが30万画素クラスでも、液晶の上ではきれいに表現される。ローエンドでもQVGAを積むのはauのこだわり」(説明員)。

 背面液晶の周囲は、輝度の高いクリアな素材を配し、「薄型ながら奥行きのあるデザイン」(説明員)。着信通知ランプは液晶部分を光らせることで対応し、すっきりしたデザインに仕上げた。

 ホワイトの背面液晶周りは「スリガラスのイメージ」(説明員)。ホワイトのボディは偏光パールが入っており、光の加減で異なる光り方だ。アンテナは底面の受話口の近くに内蔵している


 ヘッドホン端子などの口は、「ゴムだと使っているうちに色が変わってしまう。A5507SAではプラスチックとゴムを組み合わせたので、その心配が少ない」

 薄型ながら、強度の確保も忘れてはいない。内部にマグネシウムのシャーシを入れることで、耐衝撃性を高めている。

ペア機能が5人に拡張

 A5507SAには、身近な相手とのコミュニケーションを行いやすくするための「ペア機能」が用意される。これはA5405SAにも装備されていた機能だが、登録できる人数が1人から5人に増えたほか、EZナビウォークへの対応に伴い自分の居場所を伝えられるようにもなった。

 発話キーがペアキーに割り当てられる。親や友達など、頻繁にコミュニケーションする相手を5人まで登録可能。それぞれの相手に簡単に発信やメールができるほか、登録したメンバー宛てに、一斉にメールを送ったり、スケジュールや自分の居場所を伝えることができる。


 モードはノーマルと、ジュニアモード、スマートモードの3種。「ジャングル」というFlashを使ったメニューは、画面上を動物が横切ったり、人が動物に追いかけられていたりとユニークなアニメを楽しめる。ジュニアモードでは、通話時間やメールの送信回数を制限する「ジュニア制限」を使える

 子供や親の世代が使うことを考慮して、ダイヤルキーは大きめのものを採用。A5405SAでは子供向けのジュニアモード時にしか使えなかったお小遣い帳や時間割は、ノーマルメニューでも使えるようになった。「お小遣い帳も万単位まで入力できるようになったので、お父さんのお小遣い管理にも使えます」(説明員)

 時間割は科目名の編集に対応。専門的な学校の科目も入力可能になった


 スピーカーは背面に装備。メイン液晶下のメーカーロゴ横にあるのは、明るさ感知用センサ。外光に合わせてメインディスプレイの明るさが自動調整され、むだな電力消費を防ぐ


 カメラは33万画素CMOS。静止画は壁紙サイズやケータイサイズの連写が可能


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