受信速度887.9Kbpsも〜デュアルバンドのCF型WIN「W02H」を試す(1/2 ページ)

» 2004年10月27日 14時50分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 受信最大2.4MbpsのPacketWINに対応した「W02H」(10月6日の記事参照)は、auのデータカードとしては初のCFカード型端末。対応OSはWindows 98/SE/Me/2000/XP(SP1)。Pocket PC(Windows Mobile)2003/2003 SEにも対応し、PDAでも利用できる。

 auのイメージカラーでもあるオレンジ色のボディ。エクステンド部には電波状態を示すためのインジケータがある(左)。PCカードアダプタも付属。エクステンド部は大きめ。右は付属のハードケースに収容したところ(右)

 周波数帯の使い分けについては「音声は2GHzのCDMA 1Xを優先して使う。パケット通信は800MHz帯のみ。カードとしては2GHz帯の電波は使えるが、2GHzのEV-DOは使えない仕様になっている」(KDDI広報)といい、2GHz帯を使うのは、音声通話時のみとなる。

※お詫び:初出時に、2GHzをパケット通信に使っている旨の表記がありましたが誤りでした。お詫びし、訂正いたします。

 cdmaOne、CDMA 1Xもサポートするため、利用可能なエリアは広い。3G専用の2GHz帯しか利用できないFOMAやVGS(Vodafone Global Standard)より断然有利だ。cdmaOneのエリアでも受信最大64Kbps、送信最大14.4Kbpsでのインターネット接続が行えるので、メールの送受信程度なら十分実用的に利用でき、通信コストも変わらない。

 800MHzと2GHzの両周波数帯をサポートするためか、エクステンド部はかなり大きめ。出っ張り部分は携帯性に影響するほどではないが、PCやPDAのスロットに差しっぱなしで持ち歩くには不安も感じる。

 アンテナは通信カードとしては珍しいロッドアンテナで、本体に自由可動する伸縮式のものを装備。付属のコンパクトな外部アンテナも自由可動の伸縮式だ。

 本体には収容可能な2段式のロッドアンテナを装備。かなりきゃしゃなので、伸ばしているときには扱いに注意したい。イヤホンマイク端子、外部アンテナ端子はゴム製のカバー付き(左)。付属の外付けアンテナにもロッドアンテナを装備。自由に動くので、このように置いた状態でもアンテナを正立状態にできる(右)


 外付けアンテナはクリップか固定用のベースに取り付けられる。クリップはPDAなどでの利用時に、ポケットやカバンのベルトなどにアンテナ部を固定し、両面シールの付いたベースをノートPCの背面などに取り付けておくとアンテナ部を簡単に固定できる

大きな外部アンテナ、受信は880Kbpsオーバーを記録

 FOMA、VGSのW-CDMA方式に対するWIN(CDMA2000 1x EV-DO)の優位性は、高速なデータ通信速度。スペックでは受信最大2.4Mbps、送信最大144Kbpsと、W-CDMAの受信最大384Kbps、送信最大64Kbps(F2402利用時は送受信ともに384Kbps)を上回っている。ちなみにWINのサービスイン時にPCカード型端末の「W01K」で検証した際の最大受信速度は705Kbpsであった(2003年12月の記事参照)。 最初の速度検証は、品川区の国道沿いにあるファーストフード店の窓際で行った。ここでは1)本体のアンテナを収容2)伸ばして正立 3)外部アンテナ使用の3パターンで検証を行った。

 左から本体アンテナ収納時、アンテナ正立時、外付けアンテナ利用時の受信のベストスコア。受信はいずれも800Kbpsを超えた。なおアンテナ外付け時には、送信最大150Kbpsも記録している

 結果はアンテナ外付けで受信最大887.9Kbpsと、900Kbpsに迫る受信速度を記録。本体のアンテナのみ正立の状態でも887.1Kbpsの速度で、この2つの状態では受信が700Kbps、送信が100Kbpsを割込むことはほとんどなかった。アンテナを収納した状態でも最大848.8Kbpsを記録したが、受信速度が300Kbps台まで落ち込むなどバラツキも多く、送信速度が100Kbpsを超えることもなかった。やはりアンテナの有無が速度を左右するようだ。ただし電波状況がある程度確保できるなら、内蔵アンテナでも十分なパフォーマンスを発揮した。

 次に大田区の商店街の中にあるカフェに移動。奥の席で試した。ここはCDMA 1Xの音声端末でも通話は可能なものの、アンテナバーが1〜3本の間でふらつくような環境。FOMAやVGSは圏外で、かなり通信状態は悪い場所だ。

 左から本体アンテナ収納時、アンテナ正立時、外付けアンテナ利用時の受信のベストスコア。それぞれの格差が非常に大きく、外付けアンテナ利用時には劇的に通信速度が改善される。ロッドアンテナ自体は内蔵と外付けでは2倍程度しか長さが変わらないが、電波状況の良くない場所でのメリットは大きい

 ここではアンテナを収納した状態では接続さえ失敗することがあり、最大で受信51.62Kbps、アンテナを正立させた状態でも最大142.2Kbpsに留まった。通信速度としてはCDMA 1Xレベルだ。

 外付けアンテナを取り付けると状況は一変。受信最大877Kbpsを記録した。計測するごとに多少ばらつきはあるものの、500Kbpsを切ることはなかった。

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