案外使われていない?〜“携帯でGPS”

» 2004年11月02日 17時09分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 gooリサーチと三菱総合研究所が、携帯電話でのGPS利用に関する調査を実施、調査結果を発表した。携帯のGPS機能は、目的地までの道案内機能や2次元バーコード連携など、サービス拡充がめざましいが、調査結果は「“携帯でGPSはまだ普及途上」というものだ。

 なお、GPSサービスは、KDDIのau(6月9日の記事参照)とドコモ(1月13日の記事参照)が提供している。

81.5%が「特に必要を感じない」

 調査パネルのうち、自分の携帯に「位置情報通知がある」と答えたのは18.1%。そのユーザーにGPS機能の利用頻度を問うと、「日常的に利用している」のは1.2%と少数。「必要に応じて利用している」の19.4%、「数回利用したことがある」の40.3%が大半を占める。

 利用用途は「現在位置の確認」が66.2%と高く、「道案内ナビゲーション」は23.7%にとどまった。

 また、39.1%がGPS機能付き端末を持っていながら「利用していない」と回答。うち81.5%が「特に必要を感じない」と答えている。使わない理由としては、28.9%が「パケット料金が高い」ことを挙げるなど、事業者側の積極的な用途提案や価格面の検討が求められる。

ニーズが高まる、“幼児や高齢者の安全確保にGPS”

 関心があるGPSの活用法を問う質問では、65.2%が「道案内(ナビゲーション)」と答えるなど、サービスへの注目度は高い。現状よく利用されている「現在地の確認」も42.9%と高いが、「緊急時向け安全サービス」(21.4%)、「携帯電話の位置検索(人物探し)」(16.8%)、「現在位置の第三者への連絡」(16.7%)もニーズがある。

 端末の位置情報を第三者に知らせるサービスが、「高齢者の安全確保に有効である」と答えたのは43.1%。幼児の安全確保に有効という回答も41.5%と高く、GPSの一用途としての期待が高い。

 今回の調査は、一般インターネットユーザーとgooリサーチ登録モニターを対象にインターネット上で実施したもので、調査期間は8月13日から8月13日まで。有効回答数は2098名で、45.6%がドコモ、20.9%がau、19.5%がボーダフォンユーザー。

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