CMOSの弱点を改善、屋外撮影の画質が向上〜「W21T」ケータイカメラ画質研究ラボ(1/3 ページ)

» 2004年11月29日 02時01分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
 サブディスプレイ付きの折りたたみ型、ヒンジ近くにカメラとモバイルライトがあるというオーソドックスなスタイル。カメラ部が目立たないようデザインされている

 東芝からもWIN端末が登場した。Bluetooth機能を備えた「W21T」(10月13日の記事参照)だ。

 東芝のカメラ付きケータイは、CCD全盛期の中、あえてCMOSセンサーを採用したのが特徴。前モデルの「A5506T」(5月17日の記事参照)からの採用となるが、A5506TではCCDに比べて“画質的にはいまひとつ”の感がぬぐえなかった(6月21日の記事参照)。W21Tで、どのくらい進化したかが見どころといえよう。

オーソドックスな折りたたみスタイルのメガピクセル携帯

 ボディ形状は昔ながらのシンプルな折りたたみ型。背面のヒンジ部近くにカメラが設置されている。

 開くと2.4インチのQVGA液晶がある。VGA以上の解像度では横位置撮影になるので注意

 レンズは単焦点でピントも固定。マクロ切り替えスイッチは液晶側の側面にあり、マクロ時は10センチ以下まで寄れる。かなり寄って撮れるのはポイントが高い。撮像素子はCMOSセンサーで、有効画素数は130万画素だ。

 閉じた状態で側面のサイドキー2(モバイルライトキー)を押すと「Photo & Movie」が起動して自分撮りが行える。端末を開いた状態ではカメラキー(左ソフトキー)を押すと撮影モードになる。カメラ起動にかかる時間は実測で約2〜3秒となかなか高速だ。

 撮影できる画像サイズは4パターンとシンプル。フォトメール、壁紙(QVGA)は縦位置で、さらにVGA(640×480)とSXGA(1280×960)は横位置での撮影となる。

 撮影時はセンターキーのほか、側面のサイドキー2もシャッターボタンになる。横位置で端末を開いて撮るときはサイドキー2を使うのもいいだろう。

 VGA以上の撮影時には、一部の撮影情報が横位置対応で表示されるので分かりやすい


 側面の2つのキーは、撮影モード時にはモバイルライトキー、シャッターキーとして動作する。モバイルライトを簡単にオン/オフできるのは便利

 SXGAのファイン(最大サイズ最高画質)で撮影した場合、miniSDへの保存と次の撮影準備に要する時間は約3秒。なかなか高速で、快適に使えるのはうれしい。

 メインディスプレイは2.4インチのQVGA液晶。追従性は明るい場所ではいいが、室内など明るくない場所ではやや落ち、カメラを動かすと波打つように見える。

 撮影機能はシンプル。画質や画像サイズといった基本機能を除くと、メニューに現れるのは「ナイトモード」「ホワイトバランス設定機能」「カメラ設定機能」の3つのみだ。カメラ設定には「色調設定」「特殊効果」「シャッター音」「連写設定」の4つが用意されている。

 メニューは比較的シンプル。細かい設定は2ページ目にある

 色調設定は「標準」「あざやか」「あっさり」の3種類があるので好みに応じて使い分けるといいだろう。基本的には“フルオートで気軽に撮りましょう”というカメラだ。

 マクロ切り替えスイッチはカメラ部の側面


 miniSDスロットはボディ側面にある

CMOSのデメリットを補う絵作り〜屋外の作例

 まずは恒例の黄色い象のすべり台から。200万画素単焦点カード型デジカメのカシオのEXILIM S20で画像サイズを合わせて撮った写真も比較用に用意した。

 注目点はCMOSセンサーでどれだけがんばっているかだ。CMOSセンサーのカメラは(EOS Digitalが搭載するセンサのようにCMOSセンサーの欠点を解消すべく専用の回路まで組み込んだ製品を除けば)往々にして 1)ノイズが多く感度がいまひとつ 2)発色が悪くてくすみがち という傾向があった(8月5日の記事参照)。W21Tはどうだろう。

 左がW21T、右がEXILIM(130万画素モードで撮影)

 なんとまあきれいである。メリハリがあって鮮やかでカメラ付き携帯にしてはディテールもシャープだ。よく見ると輝度差が激しいエッジがあやしかったりもするが、空の青さもそこそこ残っていて黄色もとばずにしっかり出ているなど、全体にこってりと色が乗っている。これはなかなかなものだ。

 A5506Tに比べても屋外での発色は格段によくなっている(ただし、前作のレビュー時の作例は曇天下だったので並べて比べるわけにはいかないが)。

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