海外で携帯電話向けウイルスが複数発見される中で(11月30日の記事参照)、各社がアンチウイルスソフトの開発を始めている。
トレンドマイクロは12月6日、携帯電話やPDAをウイルスやスパムから保護するソフトウェア「Trend Micro Mobile Security」の発売を開始した。2005年6月末まで同社Webサイトから無償提供する。
携帯電話やPDAに感染するウイルスの発見が続くなど、「(携帯やPDAが)ウイルス作成者のターゲットになる恐れがある」(トレンドマイクロ)ことから開発を行った。
同ソフトは、Windows Mobile 2003 OSで利用できる。UIQ v2.0/2.1のユーザーインタフェースを備えたSymbian OS v7.0搭載端末向けのソフトウェアは2005年1月に提供する予定だ。Pocket PC-Phone版のWindows Mobileを使用した携帯電話やPDA向けのソフトウェアも1月に提供する。いずれのOSも、現在国内で販売されている携帯電話には搭載されていない。
携帯向けアンチウイルスソフトは、米McAfeeとNTTドコモが共同開発し、11月17日に発表した「FOMA 901iシリーズ」にすでに搭載している(11月19日の記事参照)。Symbian OSやLinux OSなど、汎用OSの採用が各メーカーに広がる中で、将来のウイルスなどへの対応策が探られ始めている。
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