IEEE802.11j【あいとりぷるいー・はちまるに・てん・いちいちじぇい】

» 2004年12月15日 17時18分 公開
[江戸川,ITmedia]

 IEEE802.11jは、米国電気電子技術者協会(IEEE)によって策定された無線LANの規格の1つ。日本向けの修正が図られたもので、IEEE802.11aと同じグループに属する。

 電波を使った無線LANの規格には、使用する周波数帯によって大きな2つのグループが存在する。IEEE802.11b/gが利用する2.4GHz帯、そしてIEEE802.11aが使う5GHz帯だ。現在市販されている無線LAN製品の多くは2.4MHz帯を用いているが、最近では1つの機器でa/b/gのいずれにも対応するマルチバンド製品も増えている。

 特定の条件下であれば免許のいらない2.4MHz帯に対して、5GHz帯は地球探査衛星や気象レーダーとの周波数共用が困難として、長らく屋外でのデータ通信利用が認められていなかった。しかし、日本では2002年8月の電波法施行規則等の一部改正、および周波数割当の変更にともない、4900MHz〜5000MHzの屋外利用が認められるようになった。

 同時に、2007年までの暫定処置として、航空機が空港に着陸する際に利用するMLS(Microwave Landing System:マイクロ波着陸システム)用の周波数帯として確保してきた5030MHz〜5091MHzも、無線LANの屋外データ通信向けに開放されている。

 ところが、5GHz帯の利用に関しては欧米の間でも統一が図られていない現状がある。そこで、日本の開放した4900MHz〜5000MHzに対して、優先的に仕様を固めたものがIEEE802.11jとなる。既にアセロス・コミュニケーションズが同規格のサポートを発表したほか、今後はIEEE802.11jに準拠した製品が、国内および海外市場に登場する予定だ。

 ちなみに、規格名称の末尾にあるjはJapanの頭文字を意識したものではなく、ワーキンググループである802.11に組織されたタスクグループの名称の1つである。タスクグループにはよく知られていa、b、gのほか、dやk、s、v、uなど約20がIEEEに登録されている。

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