富士通製のFOMA F90xiシリーズには、miniSDに入れたAACエンコードの音楽ファイルを再生できる機能が付いている(7月22日の記事参照)。
アップルコンピュータの音楽ソフト「iTunes」でエンコードした音楽を携帯に入れて持ち出せることから注目を集めたが、難点もあった。miniSDカードにファイルを書き込む方法が難しく、敷居が高かったのだ。指定されたとおりにファイル名を書き換えたり、特定のディレクトリ内にファイルをコピーする必要があったりと手順が煩雑で、編集部にも記事を載せた直後から問い合わせが殺到した。
24日から発売される「F901iC」には、こうした手間を軽減してくれるPC連携ソフトが付属。手軽に音楽を楽しめるようになった。
F901iCにはデータリンクソフトやデータシンクロソフトのほかに、「miniSDユーティリティ」と「Fアルバムソフト」が用意される。miniSDへの音楽の書き込みは、miniSDユーティリティを使って行う。
使い方は簡単。まずiTunesで手持ちの音楽CDをAACフォーマットでエンコードする。次にminiSDユーティリティを起動し、「動画」アイコンをクリック。あとはエンコードしたファイルをiTunesからminiSDユーティリティにドラッグ&ドロップするだけだ。
miniSDカードへの書き込み方法は大きく分けて2種類。PCにSDカードスロットがある場合は、アダプタを付けたminiSDカードをスロットに入れ、「書込み」ボタンを押すだけ。miniSDを取り出してF901iCに入れれば、即音楽を聴くことができる。
もう1つは、PCとF901iCをUSBケーブルでつないで曲を転送する方法だ。F901iCのクレードルにはUSBポートが付いており、市販のUSBケーブルを使ってPCとの接続を行える。まずは端末側のUSBモード設定で「miniSDモード」を選択。PCとクレードルに置いた端末をUSBケーブルで接続し、miniSDユーティリティを起動して書き込めばいい。
これまでの富士通FOMAでは、miniSDを端末に差し込んでから「情報更新」をする必要があったが、miniSDユーティリティから取り込んだ場合は、この操作をする必要がない。
miniSDユーティリティを使って楽曲を書き込むと、iTunesでエンコードした曲名が端末側に反映される。背面液晶に曲名が表示されるので、聞いている曲名を把握できて便利だ。
端末側にプレイリストの作成機能は特に用意されないが、miniSDユーティリティを使って曲をフォルダ分けすれば、アーティスト別やジャンル別などのアルバム集を作成できる。
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