KDDIは1月20日から、EZwebの「オープンサイト」にアダルトカテゴリーを追加した。現在、「おとなのアダルト動画」など4サイトが登録されている。
オープンサイトは「KDDIは一切責任を負わない」としてメニューに追加されているサイト。ただし、いわゆる一般勝手サイトとは異なり、EZwebメニューからたどってアクセスできるほか、KDDIの課金代行サービス「まとめてau支払い」が利用できる。また、アダルトカテゴリーへのアクセス時にはKDDIによる年齢認証が行われる。
KDDIは公式サイトの解放に熱心な事業者の1つであり、早くから多くのコンテンツプロバイダーに門戸を広げる方針を採っていた。2002年7月にはEZwebの課金代行サービスをオープン化し、公序良俗のみのチェックに限ってきた(2002年6月20日の記事参照)。今回、アダルトコンテンツを解禁するに当たっては、新しいチェックのスキームを追加して審査を行う。
「オープンサイトにしても当然審査はある。コミュニケーションカテゴリーに載せるときに、どういった内容であればいいか新しいスキームを作った。今回のアダルトについても新しいスキームを作った」(KDDI)
具体的には、「18歳未満がアクセスできないよう保護手段を取ること、関係放棄、条例に抵触しないこと、性表現については技術的処理(モザイクなど)を行うこと」(KDDI)などを定め、映像送信型性風俗特殊営業および無店舗型性風俗特殊営業に当たるものを掲載している。
実際のところ、一般サイトにはアダルトコンテンツが多数あり、年齢認証についても自己申告だけで済んでしまっていた。また中には不法なサイトを運営する業者もあり、アダルトコンテンツ全体の信頼性が損なわれていたのも事実だ。こうした状況に対して、キャリアなどが審査を行い、安心できる環境を求める声もコンテンツプロバイダからは挙がっていた(12月21日の記事参照)。
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