定額で「携帯アダルト動画」に射し込んだ光明(1/3 ページ)

» 2004年12月21日 01時08分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 携帯が定額制になって、何が可能になったか。いろいろ答えはあるが、「アダルト動画が携帯で見られるようになった」と答えるのがソフト・オン・デマンド(SOD)とアサップネットワークだ。

 両社は、共同で携帯向けアダルト動画サイト「SODモバイル」を運営している。定額アダルト動画がどう利用され、ユーザーからどうとらえられているか、アサップネットワークの取締役営業担当、西山圭氏に聞いた。

非公式コンテンツとして、「無料動画」配信

 西山氏は、SODモバイルを7月に立ち上げたきっかけの1つは間違いなくキャリアの定額制導入だと話す。auが定額制で先行し、ドコモが6月に「パケ・ホーダイ」でこれに追随した(3月24日の記事参照)。「これにより、携帯で動画を見ても料金がかさまずすむようになった」(同氏)。11月には、ボーダフォンも定額制を導入している(11月10日の記事参照)

Photo

 もっとも、公式サイトではアダルトコンテンツは禁止(後述)。そこでSODモバイルは、一般サイトとしてアダルト動画を無料配信する道を選択した。ユーザー課金は行わないが、サイトをDVDプロモーションの場として活用することで、パッケージ商品の売上増に寄与しようという考えだ。

 SODといえば、高橋がなり氏が社長を務めることで有名なセルビデオ業界の最大手。2003年度の年商は85億円と、AV業界トップクラスの実績をもつ。ここで毎月リリースされる大量の新作映像のうち、9割程度を携帯向けに加工し、プレビューコンテンツとして配信することにした。

 「30秒程度の動画を120本用意し、月2回に分けてリリースしている」(同)。ビットレートは、50K〜60Kbps程度。PCプラットフォーム向けとしてはやや“粗い映像”の部類だが、携帯向けとしてはまずまず見られる画質となる。auの1X WINユーザー向けには、画質はそのままで3分の“長時間版”も用意した。ユーザーは、無料の会員登録を行うだけでこれらの動画を視聴できる。

 3キャリア向けにサイトをオープンしたのが、7月15日のこと。それから数カ月のうちに、SODモバイルは累計4万会員を抱えるサイトに成長した。

 「1日平均の動画ダウンロード数は、約9万。毎月の更新日直後など、多いときは40万ダウンロードに達する。これは予想を越えていた」

新作映像への強烈なニーズ

 西山氏が驚いたのは、ユーザーの映像に対するニーズの大きさだという。「1人あたり、1カ月に30〜40本は見ている。それこそ、サイト全体をなめるように見ている」

 サイト閲覧から、DVD購入につながるのかという問題もある程度めどが立ちそうだ。「今のサイトは、ユーザビリティが必ずしもよくない。改善の余地は多いと思っているが、それでも映像を見た後に、毎月何千本の単位でユーザーがDVDなどパッケージを購入してくれている」

 面白いのは、リアルのショップから寄せられた声だ。「最近は、店頭で携帯を操作するユーザーが多くなった」

次ページ:携帯チェック後セルビデオを購入するひとびと
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月14日 更新
  1. サイゼリヤは“折りたたみスマホお断り”なのか? セルフ注文画面が話題、真意を実機で確かめた (2026年05月13日)
  2. 大幅刷新の「iAEON」「AEON Pay」アプリは何が変わった? 使い分け方や便利な機能を解説 (2026年05月12日)
  3. わずか3タップで残高が消える? PayPay「送金詐欺」に要注意、送金は補償の対象外で取り戻せず (2026年05月12日)
  4. 「Xperia 1 VIII」発表 背面デザイン刷新で望遠カメラ強化 約23.6万〜30万円前後 (2026年05月13日)
  5. KDDI、ARPU反転で増収増益 楽天ローミング終了見据え「LTV重視」の価値競争へシフト鮮明に (2026年05月12日)
  6. KDDI松田社長「povoを楽天モバイルの副回線に」――自らアイデア例示 ローミングは26年9月で一区切り (2026年05月13日)
  7. スマホ購入時の「割引制限緩和」はメリットばかりではない? 携帯ショップ店員が語る“率直な意見” (2026年05月12日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. ソフトバンク、売上高7兆円突破で過去最高更新 “ホッピング抑制”の構造改革と「AIインフラ」への大転換 (2026年05月11日)
  10. Google、Androidに「Gemini Intelligence」導入 アプリ横断でタスクを自動化、まずはGalaxyとPixelから (2026年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年