ボーダフォンも定額へ「パケットフリー」

» 2004年11月10日 16時31分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ボーダフォンは11月10日、第3世代携帯電話(3G)向けにパケット定額制プラン「パケットフリー」を導入すると発表した。月額4095円で11月21日から提供を始める。ボーダフォンの定額制導入で、3Gサービスを提供する全キャリアが定額制に踏み切ったことになる。

 定額対象となるサービスは、ボーダフォンライブ!のメール(VGSメールおよびMMS)とWeb閲覧、SMS。Vアプリからの通信も対象となる。ただし、PCと接続してのデータ通信や、Nokia端末などが備えるPC向けEメールの受信などは対象とならない。

→新ボーダフォンライブ!のサービスについて

 利用できる端末は、同社が発売予定の902/802/702シリーズなどボーダフォンライブ!に対応した3G端末。発売中のV801シリーズでも利用できる。

 定額制が適用されるタイミングは、現在使っている機種によって異なる。現在3G端末を利用しているユーザーは、翌月以降(次の締め日以降)から適用。2G端末から3Gに機種変更するユーザーや、3Gに新規契約するユーザーは、申し込んだタイミングから適用され、料金は日割りとなる。

 定額制の導入に当たって、トラフィックのコントロールは特に行っていない。ドコモは定額制ユーザーのパケット優先度を下げる仕組みを導入しているが、ボーダフォンは「特にパケットを分けてはいない。今後のトラフィックの状況を見て検討する」(広報部)。

パケット定額料はドコモと同一

 定額制プランの月額料金はドコモと同じ4095円。組み合わせられる料金プランが限定されるのも同様だ。月額6195円のバリューパックシルバー/ビジネスエコノミーパック以上に限られる(家族割副回線でも利用可能)。パケット定額を利用するために必要な月額最低料金は1万290円となり、ドコモの1万1130円より多少安価となる。

 パケット定額制は、KDDIが2003年11月に開始(2003年10月22日の記事参照)。ドコモも2004年6月から定額制を導入している(3月24日の記事参照)。KDDIは当初月額4410円の価格で定額制を始めたが、ドコモがKDDIより安い4095円の「パケ・ホーダイ」を始めたことで、8月から2段階料金制の「ダブル定額」に改めた。月額2100円で利用でき、4410円でキャップがかかる。

キャリア 定額料金 音声プランと組み合わせた定額最低料金 対象端末
ドコモ 4095円 1万1130円 FOMA全機種
KDDI 2100〜4410円 6195〜8505円 WIN端末
ボーダフォン 4095円 1万290円 VGS端末
ドコモとボーダフォンはパケット定額プランと組み合わせられる音声プランに制限がある。KDDIの定額制は、パケット料金に上限を設けるキャップ制の一種。定額最低料金には、別途メールやWebのサービス利用料金が必要。KDDIとボーダフォンは315円、FOMAは157.5円

 併せて、パケット料金割引サービスも11月21日から新設する。「パケットエコノミー」は、ハッピーパケットレギュラーとスーパーの中間に位置する割引きサービス。月額2100円で無料通信が2100円付属。パケット単価は0.0525円/パケットとなる。PCと接続してのデータ通信も割引き対象となる。利用できる機種は3G端末。

プラン名 パケットエコノミー ハッピーパケットレギュラー ハッピーパケットスーパー
月額料 2100円 1260円 3097.5円
無料通信量 2100円 1260円 3097円
パケット単価 0.0525円 0.0735円 0.042円
パケット単価は3G端末利用時


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