「901iS」はFeliCa標準搭載。701iも登場ドコモ端末ロードマップ

» 2005年01月31日 10時36分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 NTTドコモは1月28日の四半期決算資料の中で、端末の今後のロードマップを公開した。ポイントは大きく3つある。

  • 700iシリーズ発売によるFOMAのさらなる普及
  • 海外ベンダー端末によるコスト削減
  • ムーバ「企画端末」のラインアップ充実

 まず、2004年度末にはFOMAの普及モデルとなる「700iシリーズ」を投入する(10月29日の記事参照)。900iシリーズの機能をそぎ落として廉価にしたもの、としており、1000万契約突破も間近に迫ったFOMAの普及に拍車をかけたい考え。

 700iシリーズのもう1つの意図は、コスト削減にある。高機能化した結果、メーカーからの端末調達コストが跳ね上がったFOMA。900iよりも1万円ほど安く調達できるFOMAである700iシリーズによって、コストを抑えながらFOMAへの移行を進める狙いがある。

 2005年度には、701iシリーズも予定されている。

 90x系では、「901iS」シリーズを計画中。「FeliCa標準搭載」としており、端末名からも“iC”の文字が消えそうだ。これまでの発売タイミングから推定すると、投入は夏から秋にかけてと考えられる。

海外ベンダー製端末も用意

 続いて、2005年度初頭に投入を予定しているのが、ビジネスFOMAと呼ばれるMotolora製の端末(8月25日の記事参照)。資料には、「PDAタイプ」「フルブラウザ」と記されており、無線LAN内蔵、W-CDMAとGSMのデュアル端末であることも明らかになっている。

 その後、海外ベンダー端末も投入予定。これは端末調達コストの低減化を狙いとしている。海外ベンダーがPDC端末を開発することは考えにくく、W-CDMA/GSMデュアルのFOMA端末ということになるだろう。

 海外ベンダー製端末を使ったコスト削減策は、ボーダフォンが既に実施しており、端末のグローバル化がさらに進むと考えられる。

 ひとつ気になるのは、90x、70xのラインアップとは別に「HSDPA」が予定されていること。HSDPAとは“3.5G”とも呼ばれる、W-CDMAを下り最大14.4Mbpsに高速化した通信方式(3月3日の記事参照)。auでいうEV-DOに相当する。

まだまだ続く、PDC端末

 2004年末から大量に投入されたPDC通信方式の企画端末は、2005年度も継続。「マーケットセグメントに対応した特色ある端末」と形容されている(1月25日の記事参照)

 逆に「50x」の名前は、既にロードマップから消えている。507iシリーズは存在しない可能性が高い。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年01月16日 更新
  1. 「nubia Flip 2」は価格破壊で“手の届きやすい折りたたみ”に コスパが支持されY!mobileの主要メーカーに躍進 (2025年01月14日)
  2. ポケモンGOで改善してほしいこと:「ポケストップ」「ジム」「レイドバトル」編 (2025年01月15日)
  3. 新折りたたみスマホ「nubia Flip 2」発売、Y!mobileにMNPで約2万円 閉じたままアプリ操作、通話録音機能も (2025年01月14日)
  4. 約33%が光回線の乗り換えを検討、候補は「NURO 光」「楽天ひかり」が上位 MMD研究所調べ (2025年01月15日)
  5. ZTE、クアッドスピーカー搭載の約11型タブレット「nubia Pad SE」発売 2万9800円 (2025年01月14日)
  6. スマホカメラ全盛の今、あえて初代チェキ「instax mini 10」を使って“写真との向き合い方”を考えてみた (2025年01月15日)
  7. 外ではAirPodsではなくネックバンド型イヤフォンを使う理由 愛用の逸品はコレだ (2025年01月13日)
  8. 「nubia Z70 Ultra」日本上陸 物理可変絞りカメラ搭載、真の全画面ハイエンド 12万9800円から (2025年01月15日)
  9. Y!mobileが端末返却で48回払いを最大24回分免除する「新トクするサポート(A)」を提供 iPhone 14(128GB)なら実質24円から利用可能 (2025年01月14日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【1月15日最新版】 110円スマホや高額ポイント還元あり (2025年01月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年