NTTドコモは1月28日の四半期決算資料の中で、端末の今後のロードマップを公開した。ポイントは大きく3つある。
まず、2004年度末にはFOMAの普及モデルとなる「700iシリーズ」を投入する(10月29日の記事参照)。900iシリーズの機能をそぎ落として廉価にしたもの、としており、1000万契約突破も間近に迫ったFOMAの普及に拍車をかけたい考え。
700iシリーズのもう1つの意図は、コスト削減にある。高機能化した結果、メーカーからの端末調達コストが跳ね上がったFOMA。900iよりも1万円ほど安く調達できるFOMAである700iシリーズによって、コストを抑えながらFOMAへの移行を進める狙いがある。
2005年度には、701iシリーズも予定されている。
90x系では、「901iS」シリーズを計画中。「FeliCa標準搭載」としており、端末名からも“iC”の文字が消えそうだ。これまでの発売タイミングから推定すると、投入は夏から秋にかけてと考えられる。
続いて、2005年度初頭に投入を予定しているのが、ビジネスFOMAと呼ばれるMotolora製の端末(8月25日の記事参照)。資料には、「PDAタイプ」「フルブラウザ」と記されており、無線LAN内蔵、W-CDMAとGSMのデュアル端末であることも明らかになっている。
その後、海外ベンダー端末も投入予定。これは端末調達コストの低減化を狙いとしている。海外ベンダーがPDC端末を開発することは考えにくく、W-CDMA/GSMデュアルのFOMA端末ということになるだろう。
海外ベンダー製端末を使ったコスト削減策は、ボーダフォンが既に実施しており、端末のグローバル化がさらに進むと考えられる。
ひとつ気になるのは、90x、70xのラインアップとは別に「HSDPA」が予定されていること。HSDPAとは“3.5G”とも呼ばれる、W-CDMAを下り最大14.4Mbpsに高速化した通信方式(3月3日の記事参照)。auでいうEV-DOに相当する。
2004年末から大量に投入されたPDC通信方式の企画端末は、2005年度も継続。「マーケットセグメントに対応した特色ある端末」と形容されている(1月25日の記事参照)。
逆に「50x」の名前は、既にロードマップから消えている。507iシリーズは存在しない可能性が高い。
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