FOMA普及端末は「700i」シリーズ

» 2004年10月29日 17時29分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ドコモは10月29日の中間決算会見で、2005年に投入を予定している普及版FOMAが700iシリーズであることを明かした。700iの投入は「遅くとも4月、5月」(CEATEC JAPANで講演した中村氏)。「FOMAの基本機能は持っているが、900iの機能をそぎ落として廉価にしたもの」としている。

 「900i系は、50x系に比べて(端末調達価格が)1万円ほど高い。早く700系──FOMAの普及端末を出さなくてはならない」(ドコモ社長の中村維夫氏)

 FOMA端末は調達コストが高く、さらに販売時に販売インセンティブ(コミッション、代理店手数料)をPDCよりも1万円ほど多く支払っている。FOMAへの移行が進む中で、FOMAが売れれば売れるほど収益が減少する理由はここにある。

 ドコモは販売インセンティブを減らしていく方向で考えているが、「大きなところは調達価格」(中村氏)。700iシリーズを投入することで、FOMA移行時のコストを抑える計画だ。

 ドコモは年末に「901iシリーズ」を投入予定。2005年度は、「901iSシリーズ」のほか、「700iシリーズ」、Motorolaが提供予定の「ビジネスコンシューマ向けFOMA」、そしてW-CDMAの進化形である「HSDPA対応端末」をリリースする予定になっている。

 なお、2004年度の設備投資額をドコモは上方修正した。当初の7960億円を590億円増やし、8550億円としている。これはトラフィック増に対応するためのネットワーク容量増大のためで、HSDPA設備代は含まれていない。2004年度の段階では、HSDPA関連費用は研究開発費となっているという。

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